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第1章 1話 始まりの時

これが初作となる男子高校生です。僕は理系なのですがこういうの書く時文系を少し羨ましく思いますね。一応、週に4回は更新しようと思ってますが正直出来るか不安です。

文章で間違ってるところは教えてほしいです。

あと、素人の作品としてあたたかーい目で見てくださると幸いです。

〜〜〜〜〜〜14年前、グリモア樹海〜〜〜〜〜〜〜


私、アイナ・ガルフォードは走っていた。

1、2歳ほどの子供を抱えながら、ただひたすらに走っていた。


「はっ、はっ、まだ来てるっ。」


迂闊だった。

前に来た時はまだこの辺りは彼女の領域じゃなかった。だから、大丈夫だろうと思っていた。


「あーッ、もうッ!いい加減しつこいよ!!」


「妾の領域に入り込んで来たのは貴様であろう!貴様ら天将ならば妾の性分は知っていように!!」


確かに、君の性格は知ってるよ!散々教えられたよ!!知ってるけどさ!!しょうがないじゃないか!!君の領域が広がったなんて知らないよ!!急いでたけどこれでもできるだけ入らないように気をつけたんだからね!!たった1年で半径10km以上も領域が増えてるなんて分かるわけないよ!!


「ちょっとくらい見逃してよ!」


「ならん!既に領域外にいるのならともかく、領域内にるうちは殺すのみよ!」


あーやだやだ!ただの不滅者(グローリア)ならともかく、よりにもよって不滅者(グローリア)序列3位の彼女に見つかるなんて、私って運がないなぁ…

いつもなら能力ぶっぱなして逃げるけど、能力は彼女に見つかる前に使っちゃったからもう使えないんだよねぇ…

どうしようかなぁ…



「じゃあ、領域外まで逃げれたら私たちを見逃してよっ!!」


「それなら良いが、子供を抱き、既に満身創痍の体で妾の領域から出ることが果たして出来るかの!!」


そうなんだよねぇ…私って今、副官には言ったけど他の天将には無断でここに来ちゃったから助けなんて来ないだろうし、彼女速さ自体は大した事ないから満身創痍でも全力なら逃げ切れるんだけど、今はこの子がいるから全力出せないなぁ…ほんとにどうしよう。


「さて、とりあえず攻撃してみようかの!」


彼女が前方に手をかざすと彼女の周りを漂っていた内の1本の妖刀が私に向かって凄い勢いで放たれた。

私は妖刀が私のすぐ後ろに来るまで気づかなかった。


「あッ、まずい!!」


あー、痛ったいなぁ。この子には怪我はないね。良かった良かった。それにしても彼女に注意を向けるべきだったのに、彼女の攻撃にも気づけないほど夢中になってたとか、ほんと私ってダメだなぁ…早く立って逃げないと。


「あ、立てないや…」


今の攻撃をくらって私は右脚の腱が断ち切られたらしい。

程なくして倒れた私の前に彼女がため息を吐きながらやって来た。


「まさか、妾達最高位種には敵わなくとも天将ともあろう者がこんな小手先の技にも気づかないとは…興ざめよのう。」


この子だけでも見逃してくれないかなぁ…彼女の性格上無理だと思うけどね。言ってみるだけ言ってみよっかな。


「ねぇ、この子だけでも見逃してくれない?」


「妾がそれを頷くと本気で思っておるのか?」


「あはは、やっぱり?言ってみただけだよ。」


「さて、これにて鬼ごっこは終いとしようぞ。」


彼女は先ほど私に向かって放った妖刀を地面から引き抜くと切っ先を空に掲げてそう言った。


あぁ、ごめんね。これ約束守れそうにないね。ごめんね。ほんとにごめんね。あの世があるのならそっちに言ったら謝っておくね。この子を育ててあげることすら出来なかったって。これで死ぬのかな?あーあ、まだ死にたくないなぁ…この子を育ててみたかったなぁ…


「では、死ね」


「っ…」


その瞬間私は目を瞑り、彼女の妖刀が私に向かって振るわれた。









…………あれ?なんで死んでないんだろう?まだ切られてない?


不思議に思った私は目を開けて驚いた。そこでは私の副官の1人であるユリウス・ノワールが彼女の妖刀を弾き、私の先生である魔導王グリス・メイバーンが彼女に向けて魔導を放っていた。


「え!?先生!?ユリウス君!?なんでここに!?」


「てめぇ勝手に死にそうになってんじゃねーよ!!メアが知らせたんだよ!!」


「君のもう1人の副官のメア君が君が死にかけていると察知して私に教えに来てくれてね。大事な教え子を死なす訳にはいかないから、助けにやって来たんだよ。」


「アイナ隊長!!メアの能力が探知特化だったことに感謝しろよ!!」


「うぅ…ありがとう。先生、ユリウス君、メアちゃん…」


「感謝は後で受け取るよ。まずは彼女をどうにかしないと。ユリウス君はアイナ君の傷の手当をお願いね。」


そうだった!まだ彼女の領域内だった。感激するのは後にしないとね。


そう思い私は彼女の方を見ると彼女は先生の放った複合属性魔導をいとも簡単に切り裂いて先生に目を向けて口を開いていた。


「ふむ…魔導王か。久々に会うのう、15年ぶりくらいか?」


「そうだね。だいたいそのぐらいだと思うよ。それはともかく、私達のことを見逃してはくれないかな?さすがの私でも序列3位の君と戦って五体満足でいる自信はないからね。」


「なんじゃ、貴様、それはまるで腕の1、2本程度の犠牲で妾に勝てると言うておるように聞こえるのう。」


「まぁ、そうだね。さすがにアイナ君やそこの子を気にして戦うなら少し厳しいかもしれないけどね。」


その言葉に彼女は目を細めて言った。


「ほう、言うでは無いか。ならば試してみるかの?魔導王よ。」


と言った途端に彼女は激しく巨大なオーラを撒き散らし威圧しながら先生を睨んでいた。


うそでしょ、私はそう口にしようとしたが口が何かで塞がれたように開ける事が出来なかった。

私は今まで序列持ちの不滅者(グローリア)と戦ったこともあるけど、ここまで巨大なオーラを放つ不滅者(グローリア)に会ったのは初めてだった。

ユリウス君も私と同じ顔で口元が引きっていた。


「いやぁ、試したくは無いかなぁ。」


先生は笑いながらそう言ったが目を細くし彼女を睨んでいた。

一触即発の雰囲気の中、ふと彼女が何かに気付いたように突然オーラを散らし、後ろの方に注意を向けた。


「むっ、タイミングが悪いのう。しかし、放置することも出来んか。」


彼女は下の向き少し考えている様子だったが数秒した後に顔を上げ先生、私、ユリウス君に視線を向け口を開いた。


「此度の事は見逃してやろう。ただし、次に妾の領域内に入れば今度こそ殺すからの。」


彼女はそう言い放つとやって樹海の中心方向へと向かい、姿を消した。


「ふぅ、見逃されたよぉ…良かったぁ…助かったよ、ありがとね先生、ユリウス君。」


「おう、しっかし、ちびるかと思ったぜ…威圧だけでアレってヤバすぎだろ。」


「うん。ひとまず無事でよかったよ。」


先生は彼女が去った方を見ながらそう言った。


「先生?どうかしたんですか?」


「ん、いや、なぜ彼女が見逃してくれたのか気になってね。まぁ、いいか。それよりもアイナ君。その子はなんだい?」


「あっ!そういやそうだぜ、アイナ隊長、コイツ誰だ?なんでこんなとこにいんだよ。」


「えっとねぇ、この子は…………………」


私は先生たちにこの子のことを話した。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ふーん。なるほどねぇ。でもそれ上にバレたらちっとばかしやばいんじゃねぇか?」


「理由はわかったよ。でもこの子は誰が育てるんだい?孤児院にでも預けるのかい?」


「ううん。この子は私が育ててみようと思うんだ。」


「アイナ隊長って子育てできんのか?」


「それは置いといてユリウス君。まぁ、アイナ君が自分で決めたことだからいいんじゃないかな?何かあっても私たちがサポートしてあげればいいだけだしね。」


「ありがとう、先生。」


「うん。それじゃあ、多分もう来ないだろうけど、とりあえず彼女がやって来ない内に領域内から出るよ。」


「そうだね。」「おう。」


この後、アイナたちは彼女の領域を出てグリモア樹海を抜け、アイナはグリスに傷を治療してもらいローグラン帝国帝都アルーラットにある自宅へと帰宅した。


うーん。私がこの子を育てるとは言ったものの…子育てって、まず何したらいいんだろ?あ!確か前にハルルちゃんが2歳の妹の世話をよくしてるって言ってたような。よし、後でに聞きに行こう。


「うーん…可愛いねぇ、子供の寝顔って。」


「すーすー」


「やっぱり最初は名前付けた方がいいかな?そういやこの子って男の子か女の子どっちだろ?確認しないとね。」


私は着ている服を脱がしてこの子の性別を確認した。


「ふむふむっ、なるほどぉー。男の子だねぇ。名前、男の子、名前、うーん……………よし、決めた。」


私はこの子の脇を持ち上へと掲げ口を開いた。


「今日から君は私の息子で名前はカレンだよ!カレン・ガルフォード!!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜













さて、これでとりあえず次に繋げられるかな?

文章考えて書くのって結構時間かかりますね。

早速週4宣言を後悔しました。まぁやりますけど。

それと、毎日更新してる人は凄いと心から思いましたね。

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