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ワタシは歳を取らない、だから愛する男性はもういない!

作者: 七瀬
掲載日:2021/09/04







ワタシは、24歳の時に雷に打たれて歳を取らなくなった。

ワタシの身体は、いつまでも24歳の若さのままだ!

当時、ワタシは付き合っていた彼がいたがワタシは歳を取らない

身体になってしまった事を誰にも言えずにいた。

だから、当時の彼には申し訳ないがワタシは黙って彼の元を去ってしまう。

ワタシは、それから転々と違うところで住みつき、仲よくする人は作らず

ただただ、人と関わらない人生を送っていた。

それしか、ワタシが生きていく道はないと思っていたから。

24歳のまま、歳も取らずに生きている女性ひとが居ると分かれば?

ワタシは、見世物になってしまう。

毎日のように、家の前にカメラを持った記者が並び。

面白おかしくワタシは、テレビに映されて笑いものになるだけだ。

誰もワタシの悩みなど本気で聞いてくれる人などいない!






・・・だから、あまりの寂しさで。

昔、好きだった男性ひとにこっそり会いに行く事も多々あった。

当時好きだった彼を、遠くの方から見ているだけで嬉しかったの。

でも、彼はすっかり“おじいちゃん”になっていたけどね。

分かってはいる事だけど、ワタシも本来彼と同じように歳を取り

続けていれば同じようにおばあちゃんになっていたはずだ。

でもワタシは24歳の若さのまま、これ以上歳を取らない。



でもね、ワタシには唯一、たった一人信頼できる女性ひとがいるの。

それが、従妹のミサという女性ひと

彼女は、既に82歳のおばあちゃんで、ワタシよりも5つも

下の女性ひとだが、見た目はどう見ても? おばあちゃんと孫娘と

いったところで、ワタシと彼女が二人で歩いていると? 必ずといって

“可愛いお孫娘まごさんですね”とミサは言われるわ。

彼女は、それに少し腹を立てているの。

だって! 彼女の方がワタシよりも年下なんだもの。




『失礼しちゃうわ! 私の方が5つも年下なのにね!』

『ごめんね、嫌な想いさせたかしら?』

『いいのよ、貴女は何も悪くないんですもの!』

『ありがとう。』

『それと、これ! 貴女に言われていたモノよ。』

『いつもありがとう。』

『また、遠いところに一人で行ってしまうのね』

『また、連絡するわ!』

『えぇ、』





ワタシは、彼女に頼んで偽装の免許書や戸籍も変えてもらっていた。

そうしないと? 何処に行ってもその土地で住めないからだ。

ワタシは、また別の人間として生きていくの。

今度の名前は、フランディー・スミスとして生きていく。

歳はもちろん、24歳。

同じ土地に、3年以上居る事は出来ない。

歳を取らないワタシを周りの人達が、おかしいと思うからだ。

それに、深い関りを人と持てないから微妙な関係で仲良くなるしかない!





・・・特に、男性ひとに気に入られると?

直ぐに違う場所に行かなくてはいけなくなる。

ワタシにとって、恋愛は絶対にしてはいけないモノ!

相手の男性ひとを好きになれば、そこに居れなくなってしまう。

同じ土地にずっとは居れないのだ。

ワタシは、極力人付き合いをせず細々と暮らしてきた。

何処でも、いつもそうしてきたのに。

今回は、少し違った。

ワタシのタイプの男性ひとと巡り合ってしまう。

彼と会った瞬間、“お互いに惹かれ合い運命の人”だと分かった。

それでも、ワタシは彼と距離を取るしかない。

彼は、ワタシにどんどん近づいて来る。



『ねえ、フランディー?』

『うん?』

『今度、僕と遊びに行かないか?』

『ごめんなさい、その日は用事で無理よ!』

『じゃあーいつでもいいから、一緒に美術館にでも行かないか?』

『ごめんなさい、時間がないの!』

『フランディー、』







・・・ワタシも知っている。彼の事がワタシは大好きな事を。

でも、ワタシは彼に近づけない!

そんな事をすれば、“ワタシが歳を取らない事がバレてしまう!”

この街には、もう居れない!




【サヨウナラ、今までで2人目よ! こんなに心の底から愛した人は、】





最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 歳を取らないのも良いような悪いようなですね!
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