転生!
齋藤祐希、17歳 男
田舎町で、ごく普通の家に生まれ育ってきた。高校に入学してからも、いじめられてもなく特にリア充というわけでもなかった。そして高校2年の8月の今、夏休みなのに補習で学校に行く今!
命のピンチです。本当にヤバイ
たぶん同じ高校であろう人を助けようと車の前に出たのに、女の子は普通に避けてるし、しかし軽自動車じゃなくてダンプだしもう無理だろ。あっこれ死んだなこれ
ドンッ
「だれかー、誰か救急車を、救急車を呼んでください。」
知らない人の声が頭に響いた。
あーまだ見たいアニメや漫画があったのに、彼女くらいはほしかったな~。
そうしてあっけなく俺は、17年という短い人生で幕を閉じた。そう思ってた。
目が覚めると、そこは知らない天井だった。
「・・・ばぶー?(ここはどこだ?)」
えっ?んっ?おっ俺?
「ばぶぶ(声が)」
手もいつもより小さい気がする。ちょっと待て、・・・・・もしかして俺転生した?
いやいやさすがにないでしょ
ガチャ
おっ部屋にだれか入ってきたみたい。
「ああ、起きたのね。どうかしたの?」
若い女性の声がした。見えない、顔が見えない。てか、首が動かない。あとちょっとで見えるのに・・・見えた!!
「ばっぶー!ばぶあぶぶ(やっべー!めっちゃ美人)」
金色の長い髪に蒼色の瞳。昔の映画に出てきそう。そして何より美人、かわいい系よりはキレイ系の美人だ。もしかしてだけど、この人が俺の母親なのか?そうだとしたら俺の将来はイケメンのはず。
うん、イケメンであってほしい
「あらあら、どうしましょう?リアンおなかすいたのかしら?」
おっとここで名前発覚!俺の名前はリアンというらしいかっこいい名前を付けてくれてありがとう。母さん(仮)
「ちょっと待っていてね。今、メイドさん呼んでくるから。」
ガチャ
出て行ってしまった。んっ?今、メイドさんって言わなかったか?今時メイドってwwもしかして、かなりの金持ちの家に生まれてしまったのかな。こういうのはたいていおばあちゃんとかが、
ガチャ
「はーーい、ごはん持ってきましたにゃ~」
えーーーーと、うん、
猫耳メイドが見える。
ヤバイな俺、ヤバイ
バタッ
「にゃにゃっ、お、奥様~リアン様がーー」




