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2日目 ヒトガタ



「……はぁ。」

『あら、どうしたの?』


デスクの上でうつ伏せで眠っているとマドンナの雅さんが現れた。

雅さんは竜人なのだが、昔に色々とあったらしい。

ああ、今日も美しい……じゃなくて!


「あ、いえ…、ちょっと色々とありまして。」

『わたくしでよければ話を聞きますよ?』

「いやー、雅さんのお手をわずらわせる訳には…」

『いいから話しなさい』

「はい」


怖いです……雅さん。


『なるほど…で、彼らに名前は付けたのか?』

「え?」

『名前よ。まさかつけてないなんて言わないわよね?』

「あははは……」


乾いた笑いを浮かべながらいると『全く…』とため息を吐かれました。

解せぬ。


そんな昼下がりのこと。


―――――――――――――――――――――――――――――――――



「あー…疲れた…ただいま…」

『お帰りなさいなの!』


ちょっと待て。

家に入ったら真っ白い子がいました。


「ど、どちらさま?」

『僕は、白い竜だよ!』

「な、んだと!?」


にぱぁと笑う少年は天使だった。

いやいや、落ち着け、竜が人になるなんて聞いてない。


目をこすり、前を見る。

そこにいたのは不思議そうにしている白い少年だった。


「やっぱり夢じゃないいいいい!!!」


力のいっぱいさけんだ。




「え、と。つまりは獣は人に懐いたりすると人の形をとれるようになると?」

『はいっ!まあ例外はいますが大体は!』


天使の微笑みをしながらさらっと答える。

あぁ、癒される…って違う!


「まあ大体はわかった。」

『本当ですか?』

「うん」


疑い深そうにこちらを見ている白い竜の傍らには守るように黒い竜は眠っていた。


「で、そっちの黒い方はならない、と。」

『あー…彼は仕方ないんです。』


苦笑いを浮かべ『人間嫌いなんです』と話した。

人間嫌いかぁ、何かあったのかはきかないほうがいいか。


「まあいいや、君たちにプレゼントがあるけどそれはご飯のあとに言うよ。

 リクエストはあるかい?」

『特にないですっ!』


元気いっぱいに答える。あぁ、癒しだなぁ。

デレデレとなりながらキッチンに向かう。

向かう時に黒い竜からの視線を感じたがまあ気にしない方向で。

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