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0日目 雨の日の出会い


その日は一日中雨であった。

雨は嫌いではない。だがこうも一日中雨だと気が滅入るものだ。

傘をさしゆっくりと歩いていると道の端にひとつのダンボールが置かれているのが目に入った。

不思議に思ったがそっと、中を覗き込む。



「おお……。」


中を覗き込むとそこにいたのはお互いに寄り添う、白と黒の竜であった。

辺りを見渡しても雨の日で人っ子一人いなかった。

さてどうするか。

その時、ダンボールの中にいた竜たちがもぞもぞと動き出したのだ。


『がうっ!』

『……きゅー。』


元気がない白い竜を守るようにして黒い竜が威嚇してくる。おお、威勢がいい。

白い方は元気がなかった。いつから外に居たのだろうか。

これはどうやらまずい状態かもしれない。


「よいっしょ」

『がうっ!?』

「暴れないでくれよ?落としてしまうのは怖い。」


ダンボールを抱え、雨の中を走り出す。

しかし、二匹ともなると重いな。


数分走ると自分の家に着く。

真っ暗な家の中でため息を一つ。

一人暮らしを初めて幾年、一人で生活するのはたまにではあるがさみしいと思うこともあるわけだが。

さて、この二匹をどうするか、風呂へ入れるか。


「君たちを温めなくてはな」

『ガーッ!』

「おぉう…お風呂に入れるだけだから威嚇するな黒いの」

『ギャッ!?』


黒い竜を片手で持ち上げて、包み込むように白い竜を風呂場まで運ぶ。

おい、暴れるな黒いの、しかも噛むな!


「つ、疲れた……。」


風呂場から出てくる頃には疲れがピークに達してぐったりしている。

しかも腕には噛まれた跡が付いている。もちろん、黒い竜がかんだのだが。


「次にすることといえば、ご飯か……あ」


問題が発生。

竜は何を食べるんだ?

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