人物紹介・用語解説
第一幕 長遐編(https://ncode.syosetu.com/n5365cp/ )の情報を含みます。
未読の方は是非、第一幕を先に読むことをおすすめします。
《主な人物紹介》
【世捨て人たち】
孑宸皇国の西の外れ、長遐の山岳で隠遁生活をする人。厳しい自然と信仰に生きる。
皓輝
主人公の若者。神奈川県生まれ。一年ほど前に自殺未遂の末、異界に神隠しされた。現在は世捨て人として長遐という辺境の地で隠れ暮らす。行方不明になった妹と、元の世界に帰る方法を探している。
その正体は、主から切り離された人型スコノス。※スコノスについては後述
光
皓輝の妹。兄と同じく、人間の世界から異界に迷い込んだ。行方を晦ませて半年以上が経った。
翔
世捨て人の若者。自由とたくあんをこよなく愛する。短命のネクロ・エグロ。
白狐
世捨て人の主。穏和だが得体が知れない男。その正体は、かつて朝廷に仕えていた貴族の儲君。「影家の狐」ともあだ名される。
【七星】
皇帝に仕える隠密部隊の俗称。朝廷の裏で暗躍する。階級ごとに数字で呼ばれる。
七星の首
一ノ星。「影家の狐」を都まで送り届けよとの命を受けた。
司旦
四ノ星。白狐と因縁があるという。
【その他】
千伽
皓輝の前に現れた正体不明の男。司旦暗殺を目論んでいるらしい。
三光鳥
度々現れては意味深な言葉を残す、謎の予言者。鳥の姿をしながら人の言葉を話す。
コウキ
皓輝と同じ容姿、同じ名をした男。西大陸イダニ連合国では「救世主」と呼ばれる国民的英雄。元ネクロ・エグロで、皓輝の元主。
過去に、白狐の父と妹を殺害した。
《用語解説》
【ネクロ・エグロ】
異界の住民を指す種族名。”主(人間)”と”スコノス(精霊)”が一心同体になった生き物。両者は相即不離ゆえ互いに依存するが、訳あって主とスコノスが切り離された事例もある。コウキと皓輝がその例。
【スコノス】
ネクロ・エグロに宿る精霊。宿主の獣性を体現するため、その多くが獣の姿を象る。宿主に執着、依存する傾向がある。
【孑宸皇国】
東大陸全域を治めるネクロ・エグロの国家。都は「広寒清虚」と呼ばれる。建国の祖である〈月天子〉を崇め、朝廷を治める貴族はその子孫であると伝えられる。
省と州という行政区間に分かれる。
【イダニ連合国】
西大陸北方を治める砂漠部族の国家。孑宸皇国とは長きにわたる敵国同士。厳しい環境に暮らす反面、救世主を筆頭に「誰も死なない」平和な理想郷を目指す。