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佳那

かの物語は全て創作です。モデルはありません。

その女、佳那は、美智子より11歳下の32歳。



噂では仕事人間の旦那と、完全な仮面夫婦で、旦那は年がら年中、海外出張で家を空けている。



しかし、その分、となりの市に住む旦那の両親が孫可愛さに何かとしゃしゃり出てくる。



本当にウザい。旦那も佳那のやる事なす事に、細かく見張りを入れて来るとかで、佳那は自分が伸びあがれる空間を求めていた。



しかし、世の中には、旦那の気を引きたかったり、旦那の親が構わないどころか、自分達にびた一文出さない、下手すると自分達が小遣いをやるようだってな中で、かまわれ過ぎるのが迷惑とか....



いろんか悩みがあるものだ。



佳那は、地元で1番のまあまあの進学校を出ているが、残念な事に受験に失敗しており、橋にも棒にも引っかからない短大の英文科を出ていた。



佳那にはそれが酷くコンプレックスのようだったが、もともと頭の回転が早いのだろう、あっという間に仕事を覚え、次々にクレーム処理が出来るようになった。



しかも、出来た事に、難しい案件は必ず美智子やベテラン職員に質問し、決して出来るふりをしなかった。



つまらないような伝言でも、一瞬にしてメモを取り、また電光石火の素早さで案件を処理した。



美智子は佳那が入ったおかげで自分に回って来る仕事が減ったので、佳那の便利さを認めない訳にいかなかった。



しかも、相乗効果と言うのだろうか。



明るくて聡明で元気でテキパキして佳那が入ったおかげで、他の職員や契約社員まで、仕事を素早くやるようになり、営業所は活気づいた。



しかも、佳那は朝一で、自分が飲みたいからと言ってインスタントではあるが、コーヒーを紙コップに入れて配った。



いつしかそれが恒例になり、なんとなく順番でみんなで入れるようになった。



そう、美智子を除いたみんなで。



美智子には声もかからなかったが、全員コーヒーを置いてそそくさと逃げた。



捕まったら大変だとばかりに。



美智子は孤立してはいたが、この会社のこの部署において、今まで寂しいなんて思った事は無かった。



何もわざわざ自分よりレベルの低い人間と友達にならなくてはならないのだ?、



その点が非常に矛盾している事に美智子は気づかない。自分より優れてたり目立つ人間はこき下ろす。しかし自分が友達として、いやお付き合いする人間はおばかでは困る....



佳那は付かず離れずの距離で、みんなの間にするっと入って見せた。



ユキナなど、自分が教えて育てた新人No.1だと、鼻高々だった。




そして、オシャレで有名な私立大学出身のニューヨーク支店帰りのエリート所長、大林27歳が、佳那と深い関係なんじゃないか?とある日から噂が立ち始めた。

ハッシュタグ


#小説 #コメント大歓迎 #読者募集中 #クレーム処理 #仕事人間 #旦那の親 #旦那の両親 #電光石火 #仮面夫婦

さて目立つ新人が入って来てしかも、若い所長が夢中に?まぁまぁ、様子見ましょう!

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