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長崎の転勤

この物語は全て創作です。モデルはありません。

しかし美智子はユキナを追い出すことはできなかった。



何しろユキナはそこそこ頭が良くて、勘が良かった。



美智子が長崎との間を疑ってるのを素早く察知し、相談があると言って、シャァシャアと飲みに誘ってきた。




そして、美智子が聞いてもいないのに、自分には幼馴染の彼氏がいる事、離婚してるその人と再会して、自分も離婚を決めた事。



籍を入れるつもりも無いが、その人と暮らし始めた事、会社のみんなには言わないで欲しい....などをつらつらと話された。



たので、美智子にしても、長崎と何か有ったのか?と聞くどころじゃなかった。



ユキナは明るく言った。

『長崎所長には本当に感謝してるの。こんな私にトレーナー役を推薦して下さって。本当にお優しい方よね?』




まさか、巷の噂の通り、もしかして長崎といい仲だからそのポジションが与えられたのでは?と、聞きたかったが聞かなかった。



つまり、ユキナは今はその幼馴染の恋人がいるから私は長崎とは無関係だと、暗に美智子に言いたいのだろうから....



ユキナはその言葉どおり、次に美智子を誘った時には、その幼馴染の彼氏を紹介して来た。



美智子は少し腹が立った。



何?つまり自分はバツイチでも堂々と恋人がいるのだ、不倫してるあんたとは違うとでも言いたいのだろうか?



美智子が漠然と思った通り、長崎と美智子がただならぬ関係である事など、営業所、お抱えの代理店、出入りの車の板金屋、知らぬ者など居なかった。



みんなして、また中年女が長崎の口先に引っかかったとあざ笑って居た。



長崎もその噂を知っていた。でも、あと2ヶ月も我慢すれば東京本社に転勤だ。



そこまで噂されてると、知らないのは美智子だけだった。



長崎は最後の最後まで美智子を上手く手懐け、たまに小遣いをもらい、弁当を作って貰い....




君の事は一生忘れない、君みたいな大人の女性は初めて出会ったよ!と枕言葉を囁きながら、あっさり本社に転勤して行った。可愛い嫁と愛猫を連れて。



美智子はまた1人になった。


ユキナには体良く丸め込まれ、長崎には上手く遊ばれて捨てられる美智子。まだまだこれからよ?

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