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長崎とユキナ

この物語は全て創作です。モデルはありません。

一つ年上ではあるのだが、綺麗な同僚、ユキナがいた。



ユキナは、最近離婚した。これから子供ふたり結婚させるから大変ダァと言いながら妙に幸せそうだ。



長い間、仮面夫婦で、喧嘩する事にも疲れて、ただただ時を過ごしたと言う。



ユキナは何年か前から容姿と人当たりの良さを見込まれ、新人の教育担当をやっており、みんなの良きお姉さん的存在で、仕事柄いつも周りに人がいた。



代々の転勤して来た総合職の所長も、昔からユキナにはなんと無く一目置いた。



美智子が、この会社に入って最初に出来た恋人は、事務所の長崎所長、真知子より一つ下だった。



恋人と言っても、真知子はバツイチだったが、相手は勿論、既婚者であり、いわゆる不倫だ。



美智子35歳、長崎所長34歳。



美智子が離婚した夫も真知子と同じく33歳同士だったので、その辺の年齢から人生はややこしい事が起きて来るのかも知れない....



美智子とて、まさか既婚者の男のを誑かそうと思って近づいた訳では無い。



会社の飲み会があって、決起大会で盛り上がった事があり、美智子はこの時、飲み会の幹事で、長崎と相談する立場だった。



長崎は、天然人たらしとでも言おうか?決してイケメンでは無いのだが、妙に人懐こく、そして時には正義感に溢れ、厳しい意見も言う。



長崎の最大の魅力の一つは、女にでも男にでも、褒め上手だと言う事だった。



長崎に励まされ、相談に乗ってもらうと、大概の人間が長崎にぞっこんになった。



美智子も例外では無く長崎と喋ると、催眠術にでもかかったように話を聞いた。



だから、長崎が現在の妻を旦那から奪い取って一緒になるために、借金をして苦労していると言う話を聞き出した時、美智子は身体の芯が痺れたようになった。



長崎がまるで自分のために借金をして苦労しているような錯覚に陥った。



さすがに金の貸し借りはしなかったが、美智子は母子家庭の苦しい中を必死にやりくりして、長崎にたまにお小遣いを渡したりした。



長崎と直ぐに他人じゃなくなったのは言うまでも無い。



美智子は長崎に夢中だった。誰にも触らせたくなかった。まぁ、妻は仕方ないとしても。



長崎は良く出来た男で、たまに、ベテランメンバーを自分の社宅のマンションに呼んで、盛大な飲み会というか食事会をした。



それこそ大盛り上がり。



長崎の妻も可愛らしくて、キキと言う黒猫がまた可愛らしかった。魔女の宅急便にちなんでいつも赤いリボンをさせられていた。



そして、どうやら....



長崎のおっとりした嫁は長崎を信じ切っているようだが、長崎の女は、美智子だけじゃなかった。



美智子の女の勘に間違いが無ければ、長崎は美智子の前に付き合っていたのは、ユキナなのじゃ無いだろうか?



全員酔っ払いの中、長崎が素早くユキナの膝を撫でた。それは確かに一瞬だったが、美智子には分かった。



クッソ〜。

こいつら出来てたんだな?



美智子はユキナを会社から追い出す決心をした。





社内不倫をする美智子。当然、その手の男には、他の女もいるよね?

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