出来る魔女は男心を巧みに操って生活できる
ユーナのお母さん、ユリカは今でも美人である。美人過ぎるだろう。
というか若い。リア充爆発しろ。ユーナ父の事だ。
しかし中央から派遣されてきた兵士であったユーナ父は既に故人である。
あの頃の俺ってほとんど寝ていないとダメだったし、変にユーナの記憶を手繰るとユーナの精神を破壊しかねないので可也大人しくしてたんだよな。
取り敢えずよくわからない内にお父さんは亡くなっていた。可愛そうに。
ちなみに幼少の記憶に触れるのは非常に危険なので勘弁してもらいたい。
同居人の俺でも難しいので本当にやっちゃダメだぞ。トラウマになる。
ユーナ父はほとんど未成年ギリギリの女房との間にユーナとユカを設けた勝ち組である。
結婚当時は既に三十路超えていた。いや、俺の世界だと犯罪だから!!!
ガッチリとしたマッチョで、笑い顔が可愛かったとはユリカさんの弁。
アレを可愛いというのは愛のなせる業である。普通あり得ないから。
ユーナが産まれた時に少々騒動があったが、それでもユーナを分け隔てなく育てたという意味でいい男だったのは間違いない。
ユーナはお父さんが買ってくれたポンチョを今でも大事にしているしな。
夫を早くに亡くし、僅かな遺族年金(驚くべきことにこの世界にはある)を受け取りながらユーナとユカという手のかかる姉妹を育て、愛情いっぱいに育てたのは本当にユリカさん偉い。
加えて身持ちが硬い。毎年アタックしては玉砕する男大杉。
まさに魔女である。
まぁ魔女って言うけどユリカさんとユカは魔法を一切使えないけどな。『人間』だし。




