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第3話:異世界テンプレをしない主人公。

異世界に来たらお約束のアレがほしい私。

K氏の設定資料に「ダンジョン設定集」が追加され、モモンガさんはようやく、エリアごとに様相(ようそう)が変わるダンジョンを彷徨(さまよ)い始めた。


探索系のスキルを覚えて、植物採集して──


う、うーん?


なんか、すごく、淡々(たんたん)としてるなあ。


いや、こいつ、冷静過ぎない?

モモンガですよ?起きたらモモンガになってるんですよ?(知らんけど元は違ったんだと思う)


しかも起きたらダンジョンでしょ。


──リアクション(うす)っ!


そういう性格の主人公なんだろうし、冷静に状況を見極めてる描写とは思うけど。


……そうは思うけど。


でも……読み手はもっと、主人公のリアクションや感情を知りたいんじゃない……?(ギャップはかわいいけど)


異世界転生物の最序盤の面白さって、そこにあると思うんだよね。

お約束だけど、ここはどこ?私はだれ?を、主人公にやらせるところが、時代劇的な安心感のある面白さにつながってる気がする。


異世界転生というテンプレで始めているのに、それがないというのは、『印籠(いんろう)を見せてくれないカクさん』みたいな……いやこれは古すぎるか。

えーと、今風にいうと『技名を叫ばない炭治郎』?『イキらない五条悟』?


……まあいいや。そんな感じかなって。


あと、そのリアクションによって、物語の方向性や主人公のキャラクター性を紹介することになると思う。

しょっぱなのリアクションが薄いのも個性かもしれないけど、転校初日の挨拶がクール過ぎて『なんか近寄りがたい転校生……』みたいな印象になっちゃわない?


そんなことをぐるぐる考えてしまった。


──そう、今回のお題は、『異世界ものはテンプレであるべきか?』でした。

さてコレどう思います?



けっこう考えたものの、結局私はそのとき、この感想をK氏に言わなかった。


……これはわりと悩んだんですよ。身内が書いているだけに。

他人なら悩みもせず言わないと思う。


だってやっぱり私が作者だったら、とにかくほめ言葉もらったほうが嬉しい。

それに、K氏が頭を悩ませながら、何日もかけて書き進めているのを見ていたわけで。


『まだ序盤も序盤なんだし、今気にするとこじゃないのかも』と思ったんだよね。


……と、すごく温かく見守ってる風に見せかけて。


──実のところは。


そのころ「主人公の見ているものがイマイチわからない」ことのほうが深刻すぎて。(あくまでVer.0.1当時のことね)

『なんで読みにくいのか?』を考えて伝えるだけで精一杯(せいいっぱい)だった……


ちなみに、なぜかモモンガのもふもふ描写だけは最初からしっかり書かれてました。(めちゃくちゃかわいい)


……()せぬ。

今はもう「主人公、感情薄すぎない?」って言っちゃってます (笑)

K氏「……そういう性格なんだよ」(不満そう)


次回は「第4話:そこは人類未到達の地。」です。

ぼっちがツライというお話。

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― 新着の感想 ―
読者「主人公の感情薄くない?」 作者「こいつはこういうやつだから。でもモフモフは大事。ちょう大事」 ↑ 作者の「すき」は、正義。
出だしは、「読んでもらう為に」テンプレ多めの方が良い気がする。そもそも読まれなければ意味が無いので。自分色は段々増やしていけば良いと思う。
ここでいうテンプレの大切さって、序盤の面白さはリアクションというのはめちゃくちゃ大切ですね。 さっきまで箸を持って食卓にいたような感覚が、今や手足が短くてふっわふわだとして。「モモンガだから興味を持…
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