第14話:文章におけるゲシュ崩現象について。
ギャグ回にまつわる怖いお話。
「ゲシュタルト崩壊」って言葉、ご存じですか?
文字を見続けていると、ふと形がわからなくなる、あの現象。
今は、「ゲシュ崩」と言ったりするらしい。
あれね、文章でも起こると思うんですよ。
K氏の小説を私も一緒に見直すようになって、だんだんと形になっていく過程を見られるのは楽しいんだけど。
完成した作品を初めて読む新鮮さは、得られないわけで……
近頃ではK氏が、1話を前半・後半に分けて見せてくれたりするもんだから……
最低でも4回は同じ文章を読むことになる。
もちろん、読み直すごとに内容が練られて、文章もカッコよくなったりするんだけど。
……だんだんと『本当にこの文章がいいんだっけ??』となってくる。
特に、読み返すとわかんなくなる回というのがありまして。
──それが、「ギャグ回」!!
「ギャグ回」は、マジで繰り返し読みが鬼門すぎる!
会話のキャッチボールとか、テンポとか……読めば読むほど、良いのか悪いのか全然わからなくなる。
K氏「……どう? かなり面白くなったと思うんだけど!」
私「う、うん。すごく、よくなった……と思う……」(ごにょ)
K氏「え、ダメ……?」(不安そう)
私「なんか読みすぎてわかんなくなっちゃった……」
K氏「えぇ……」(不満そう)
こういうときは、もうK氏の判断にゆだねるしかないんだけど。
K氏自身も何回も読み直してるから、やっぱりわからなくなるらしいんだよね。
個人的に、その現象は『笑いの要素』も関係していると思ってて。
「クスッとする」やつじゃなくて、その場のノリで「ふつーやらんでしょ」的なことをやる内容だと、読めば読むほど白けちゃう……(私だけかな……)
実はこの、読めば読むほどに苦行になる『笑いの要素』というのが、もう1つあって。
それは……
『ありえないことが繰り返される』というシチュエーション。
1回だとただの不幸だけど、2回3回と繰り返すことで笑えるというもの。
……ありえないことが繰り返されるシチュエーションを、何度も繰り返して読むという、「それってなんの修行?」状態になるんですよ!
ノリとテンポが面白い回って、一気に読んで笑えることが重要だと思うんだけど、ノリと勢いだけで書けるわけでもないんだね……(白目)
2人ともがそうなったとき、どうするかというと──
いったん寝かせます。
1日や2日置いて、改めて読んでみると、少し客観的に読めるようになるんだよね。
その結果「やっぱりイマイチだな」と思うこともある。
でもたいていは、かなり考えた末の結果なので、「やっぱりイケてる!」という結論になることが多いです。
今回聞いてみたいことは、テーマそのもの。
自分の書いた文章を読み直して「面白いか、面白くないかわからない……」「全然面白くない気がする……」となったこと、ありますか?
そんなときどうしていますか?
「書き直しちゃう!」というツワモノもいらっしゃるのでしょうか……
次回は「第15話:これには経緯がありまして。」です。
どうする『説明回』!?




