第七幕 相克相生双生相乗相対運命デュエルLINE 14
七幕十四話です、よろしくお願いします
華月が、シンと表情を失せ、ジッと俺を見る。部外者は黙っていろ、そんな感情が、表情と裏腹に見て取れる。
が、それで臆する馬鹿ではない。何のために俺がいるか、考えろ。
確かに、目の前の少女は、どうやら俺を運命と定めたもう一人の少女であるらしい。思うところがないではない。が、彼女と構築すべき関係は義理の兄妹であり、恋愛関係ではない。
少なくとも、今はそうなのだ。……いや、永劫そうである。
睦美さんは言った。もはやこの思いは運命に因らない、と。
まだその思いに応えることは許されていないけど。でも。
平静を装う為、フレンチトーストを口に運んでから、
「俺は本音を知ってるんだ、取り繕う意味なんてないだろ」
「……本音、ね」
私の言葉が真実であるとは限らない、そんなことを言いたいのだろうか。……たしかに、最初の一件以降、マギの保証はない。……華月への同情もあって、強く問うことができていなかった。
が。
「言っておきますが、私はマギを出しませんよ」
それも、まあ想定内というか、妥当なところだ。和解を拒む華月にしてみればここでマギによる保証など与える意味がない。
が、しかし。それはだ。
「つまり、嘘だったとも言わないんだな」
「……」
実際、ほんとうに和解を拒むのならそれをマギに言わせれば済む話だ。それができないということは、やはり未練なりがあるということだろう。
そして、その要因として考えられるのは。というか、華月は自身の罪悪感というのを隠しもしていないのだ。
多分、華月としては、姉を深く傷つけた私に、姉のそばにいる資格などない……と、そんなところなのだろう。
……姉妹だ、ほんとうに。
少しの沈黙の後、舌打ちしてから華月が言う。
「……たしかに、お姉ちゃんのために動いてた……動こうとしていましたし、今もそうでありたいと思ってはいます。和解、成るのならば大いに結構。しかし現実問題、無理な話なんですよ」
言いつつ、華月が腕を睦美さんに伸ばす。俺が庇うと同時に、睦美さんが震えながら、ひ、と恐怖を漏らした。
そんな睦美さんを冷めた表情で見ながら華月が続ける。
「それが現実ですよ。隠す意味もなさそうなので言いますが、私にも自責の念がある。それを抱えたままお姉ちゃんと接することなんてできません」
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次回でもよろしくお願いします。
仕事が忙しすぎてちょっと短めです、すみません。




