表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
馬鹿みたいに恋がしたい  作者: 川面月夜
第八幕 無要運命デートor LINE
107/183

第八幕 無要運命デートor LINE 15

八幕15話です、よろしくおねがいします。

 恋人とは、果たして如何なものか。

 ただひたすらに、胸焼けするほどに甘く、幸せな時間のなかにいる者ではないのか。

 だとしたら、自分は一体、なんなのだろう。


 蓮城 要は、目の前に座る恋人を見る。


 綺麗な人だ。この人を恋人としたなら、きっと羨望の眼差しを向けられるであろう類の人物だ。

 要もそちら側の人間ではあるが、まあそれはそれだ。


 夜の観覧車。そのゴンドラの中、今日一日を楽しそうに振り返るつぼみを見ていると、どうしようもない焦燥感に駆られた。


 しかし、恋人の笑顔に水をさすことを、要は良しとしなかった。そのため、特に追求することもない。


 ひたすらに、つぼみに相槌を打っていた。


「今日はありがとね」

「ああ」

「楽しかったなあ。これなら、向こうもいい方向に向かうかな」

「そうだといいな」


 要のその言葉に、無論偽りはない。上手くいっていることへの嫉妬がないといえば嘘だが、弟の幸福を願うのは本心だ。


 しかし、観覧車に二人きりなのに、これといって恋人らしい雰囲気にならないのは如何なものか。


 キスの一つでも迫ってみようか、と要らしからぬ思考が湧くが、それが実行に移されることはなかった。


 なぜか。


 それは、単純な話で、そういう気が起こらなかったからだ。

 要に欲がないわけでは無論ない。

 が、眼前のつぼみを見ると、なけなしの欲望は挫けてなくなった。


 つぼみの視線は、ずっと。要ではなく、飛鳥たちの乗るゴンドラに向けられていたからだ。


 要には、つぼみがわからなかった。

 理解してしまうことが怖くて踏み込めなかった。



 そうして、ダブルデートは終わりを迎えた。


 希望と不安と。その双方を加速させ、次なる運命へと、彼らは身を落とす。

読んでくださった方、本当にありがとうございます。

感想や評価、誹謗中傷でもくださると、作者は嬉しいです。

次回でもよろしくお願いします。


今回短くてすみません、本当はもっと盛る予定だったんですが、いろいろ削いだ結果、こうなりました。

……多分前話に添えといた方が良かったな……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ