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僕は聖女じゃありません!  作者: 神内 焔
第一章   異世界生活の始まり。
1/10

プロローグ

思い付きでまた新連載始めました。

不定期更新、趣味丸出しですが、暖かく見守って頂けると幸です。

完全に趣味なので、誹謗中傷の類は御遠慮下さいますようお願い申し上げます。


 僕は黛 歩、16歳の高校生。実は今、人生で最大の危機に陥っているのだと思う。ただ、今僕を取り囲んでいる人達が昭和の時代に絶滅したと思われていたレディースとか言う4人組なので、少々実感が無いのだけれど。


 「黛 歩っすね?うちの姉さんがお前に話があるそうっす。ちっと面貸すっす。」

 4人組の中の一番背の低い女の子が恫喝して来る。が、何分小さいので迫力に欠ける。僕も小さい方だけども、多分若干恫喝して来た女の子の方が低い気がする。一見すると中学生に見えるが、着ている制服はうちの高校の物だから高校生なのだろう。

 美人ってよりも可愛いと言う表現がしっくり来る容姿だ。何故か見ていて微笑ましい気分になって来るが、流石に笑ったり頭を撫でたりするのは失礼だからやらないで置こう。



 取り敢えず、その姉さんと言う人は誰なのかな?すると真ん中に居た他の子よりも少し背の高い女の子が前に進み出た。

 伸ばした髪は腰の辺りまで長く、脱色してるのか色は茶髪でストレートに降ろしてる。前は右側から分けており、スタイルも抜群に良く一言で言うなら美人。但し、目付きが鋭い。

 目付きが悪いとは言わないよ。女性にそんな事言える訳無いし、実際切れ長の目付きで別に睨んでる訳ではなさそうだから。


 「黛 歩だよな?別に女の子って訳じゃ無く、男だって事で合ってるか?」

 流石に美人のお姉さんから面と向かって男か確認されないと分かってもらえないのは堪える。漫画的表現になるけど、頭の上に大きな石でも落ちてきた様な気分になった。

 まぁ分からないのは仕方が無いし、一度確認すれば二度と言われないだろう。大丈夫、男子生徒には言われ慣れてるし、そう視えるのも母が美容師で頭にカリスマとか敏腕とか付く程の凄腕だからだ。

 母は男の子よりも女の子が欲しかったと常々言っているし、この年になっても床屋や美容室などには行った事が無い。今日までただの一度も欠かす事なく母が散髪してくれてるのだ。

 母曰く、「外の床屋や美容室で髪を切らせたら親子の縁を切りますからね!」と言って行かせてくれない。

 小学校の頃から女の子みたいだの男の娘だの誂われたが、何故か女の子達が集団で庇ってくれてたので虐めになる程の被害には遭わずに済んできた。

 なので、そこ迄母に反発する事も無く今日に至るのだが、ボブよりも短くは絶対にしてくれなかった。閑話休題



 「間違い無く黛 歩です。紛れも無く男ですよ……。」

 やっぱり自分で言ってて情けなくなってきた。


 「あ、いや、スマナイ。何せ下手な女よりも可愛いから、今一自信が無くてな……。」


 性別の判断に自信が無くなる程ですか……。

 崩れ落ちそうになる気分になりながらも、何とか持ち堪えて質問を返す。

 「それで、こんな僕に何か御用でしょうか?」

 幽鬼のような顔して聞く僕に少し周りがたじろいだ様に見えるけど、美人のお姉さんだけは何かモジモジしてる。我慢は良くないよ………。まぁ言わないけど。


 「あ、あのな………す……。」

 「す?」

 「す、す、すすすすす、好きな食べ物は何だ?!」

 いきなり何を?好きな食べ物か………。

 「あんかけ焼きそばが一番好きな食べ物ですね。スイーツなら大抵の物が好きです。」

 あれ?お姉さん何かガッカリしてる?もしかして、何か悪い事を言ってしまったとか?

 「まぁ、あんかけ焼きそばなら私も作れるから、そんなに好きなら今度作ってやるよ。良ければだけど……。」

 「本当ですか?!凄いです、近くに美味しい店が無くて遠くまで行かないと食べられなかったので嬉しいです。でも、本当に良いんですか?」

 あ、少しお姉さんが復活した。

 「か、かまわねぇよ。毎日妹と弟にめし作ってるからな、一人増えたくらい問題ねぇよ。」


 お姉さんが嬉しそうにまたモジモジし始めた。

 「それはそれとして、私が言いたいのはそんな事じゃなくてな。いや、飯は作ってやるのは問題無い、寧ろ食べてくれるなら幾らでも……。」

 「そうだぞ、少年!姉さんの御飯は絶賛物だからな!アタイ等も偶に食べさせて貰うけど、そりゃあもぅほっぺたが落ちそうになる位美味しいんよ。」


 今まで黙ってたゆるふわウェーブのお姉さんが口を挟んで来た。背は二番目に高く、茶髪でスタイルはスレンダーな人だ。美人だとは思うけどマスクをしてるので、ちょっと判別が付かない。

 更に尻馬に乗って3人目のお姉さん?〈背はおなじくらいだから同学年の可能性もある〉が、話しかけて来た。

 「歩君でいいかな?姉さんの御飯は店を出せるくらいの腕前だから期待していい。」

 うわ、話し方がクールだな、段々同学年に思えなくなって来た。女性は背格好では判断出来ないや。


 「お前等、余計な口を挟むんじゃねぇ。話が進まないだろうが。」

 そろそろ聞いた方がいいのかな?

 「此方の自己紹介も終わってるので、そちらの紹介もして貰えるとうれしいのですが。」

 「「「「あっ忘れてた!」」」」


 その瞬間、地面が眩く輝き複雑な魔法陣と思しき文様が浮き出て僕らはこの地球から姿をけした。

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