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4/6

RaWi のアドバイスに従ってみよう(3. 副題の導入編)

 タイトル改変.2  副題の導入編です。

 副題の導入は、とにかく情報量を増やして読者に中身をイメージして貰うことが目的なのかなと思います。


 では、やってみましょう。




◇◆◇◆◇


 引き続き、どうにかしたいタイトルはこれっ!

 「勇者と魔王」(ハイファンタジー B:80pt)


 う~ん、やっぱり無個性。

 前回はこれをバズワードでお化粧して、Sランクタイトルに仕立て上げました。

 今回は副題で飾り付けていきましょう。




◇◆◇◆◇


 副題の付け方は、どうするのが良いのでしょう。

 個人的には ~~ で情報を後ろに足す形式が、評価が伸びやすそうだと思います。



【勇者と魔王 ~とりあえずなんか書いとけ~】→90pt

【勇者と魔王。国の半分をやろうと言われて、ついYESといってしまった勇者の物語】→96pt

【勇者と魔王 ~国の半分をやろうと言われて、ついYESといってしまった勇者の物語~】→101pt




◇◆◇◆◇


 副題って、どうやって付けましょうか?


 作品の内容のうち、面白そうに見えるところ(気になる要素)をザックリ出してしまうのが良いかもしれません。

 その際にも「こんなシチュありそう」「こんなキャラいそう」(読者さんに状況が伝わりそうか)というののを、意識してみると良いかもしれません。



 「あり・いそ」についての考え方が、これであっているのか分かりません。

 ちげえ、そうじゃねえって感じなら感想欄で指摘頂けると嬉しいです。手探り状態。



 【お題: 勇者と魔王】

 ありそうなシチュエーション→殺し合うんじゃないかな?

 いそうなキャラ→殺し合うことを苦悩してるキャラクター


 いくつか適当に、副題を使ったタイトルを作ってみました。 


勇者と魔王 ~やがて殺し合う運命を背負った2人が愛し合うまで~ 113pt

勇者と魔王 ~やがて殺し合う運命を背負った2人の物語~ 111pt



 単語セレクトは慎重に。

 「やがて→いずれ」だとスコアがゴリっと下がります。

 「運命→宿命」だとスコアがゴリッと下がります。



 【お題: 勇者と魔王】

 ありそうなシチュエーション→世界の半分もらえて、魔王の仲間になっちゃう

 いそうなキャラ→アホ


勇者と魔王 ~世界なんていらないので四天王の吸血鬼ちゃんをください!~ 112pt

勇者と魔王 ~世界の半分じゃなくて全部くれと強欲勇者はのたまった~ 111pt

勇者と魔王 ~つべこべ言わずにさっさと世界の半分よこせや~ 108pt



 なんかアイディア出しみたいなことになってますね。

 この中に読んでみたいと思えるタイトルはありましたか?

 どれもシチュエーション・キャラのイメージが伝わりそう、と勝手に思っているのですがどうでしょうね……。


 割と真剣にスコア狙いをした結果、113ptが最高でした。

 【勇者と魔王 ~~】という形式で 114pt 以上が出せたら、感想欄とかで自慢――何なら短編で書いてみても良いのよ?




◇◆◇◆◇


 いくつかSランクタイトルが生まれたところで、どれが良さそうかというのを評価ベースで決めてみたいと思います。

 (人間の感覚と一致しているか、みたいのも興味があるので「読むならどれが読みたい」みたいな感想を貰えたらうれしいかも)


 

A. 勇者と魔王 ~やがて殺し合う運命を背負った2人が愛し合うまで~ 113pt

B. 勇者と魔王 ~やがて殺し合う運命を背負った2人の物語~ 111pt

C. 勇者と魔王 ~世界なんていらないので四天王の吸血鬼ちゃんをください!~ 112pt

D. 勇者と魔王 ~世界の半分じゃなくて全部くれと強欲勇者はのたまった~ 111pt



 こんな評価方法を考えてみました。


1. はじめに20pt以上のポイントを持つ単語を抽出します。

  (単語のみで評価し、判定が20pt以上だったものを抽出)

  (どれが1つの単語かはノリ)

  「勇者(44pt)」「強欲勇者(37pt)」「吸血鬼ちゃん(37pt)」「物語(36pt)」「魔王(31pt)」「背負った(31pt)」「殺し合う(26pt)」

   


2. 上記のプチバズワードのみを抽出し、単語のみの評価値を求める

 A. 勇者魔王殺し合う背負った → 72pt(44+31+26+31=132pt)

 B. 勇者魔王殺し合う背負った物語 → 90pt(44+31+26+36+31=168pt)

 C. 勇者魔王吸血鬼ちゃん→89pt(41+31+37=109pt)

 D. 勇者魔王強欲勇者→94pt(44+31+37=109pt)


 ()の内部の値が、言葉のポイントがそのまま足された場合のポイントです。

 この()内のポイントから結果を引いた際の値が少ないものが「優秀な単語の組み合わせ」かなと判断できます。プチバズワードが足りない要素を補いあっている言葉、とでもいうのでしょうか。


(ちなみに「少ない」と書きましたが、もちろんマイナスならマイナスの方が更に優秀です。例えば「婚約破棄」「された」「令嬢」は -22 に、「実は」「聖女」「だった」は-27 にとなるので、非常に優秀な組み合わせです。逆に、この差があまりにも大きい単語の組み合わせはバズワードを突っ込んだだけで、魅力がない/ポテンシャルを持て余していると考えられます)



3. タイトルからプチバズワードのptを引く。

 A. 113 - 72 = 41

 B. 111 - 90 = 21

 C. 112 - 89 = 23

 D. 111 - 94 = 17


 この値が「タイトルの魅力」として評価できるのかなと思ってます。

 バズワードに頼らずに評価された部分、言うなれば「タイトルの文章自体の魅力」とでも言えるもの。広義では単語の組み合わせとも言えるかもしれませんが。




◇◆◇◆◇


 A. のフレーズである

 ~やがて殺し合う運命を背負った2人が愛し合うまで~


 に出てくる単語は「殺し合う」「背負った」を除くと、どれも評価値が20にも満たないのですが「やがて殺し合う運命を背負った2人が愛し合うまで」とすることで、一気に評価値が105まで跳ね上がるのです。

 A. のタイトル自体が、バズワード以外の部分で評価値を41も稼いでいる。




 一方の D. は、バズワードが本体みたいになっています。

 D. は「勇者」「魔王」「強欲勇者」という3キーワードだけで、94ptも叩き出しているのです。単語の組み合わせだけで、割と勝利が確定している。

 バズワードを並べただけで、意味が分からないタイトルでも同様の結果が得られるということで、危険信号でもあるとも言えます(前話の「人気ワード・バズワード導入の問題点」を参照)。

 別に D. についてはこの心配はない、と個人的には考えています(理由は評価方法の 2. で述べたとおり「優秀な単語の組み合わせ」を使えているからです。「ダメな単語の組み合わせ」で「バズワード以外にスコアを稼げていない長文タイトル」がまずい例かなと思います)


 というわけで「バズワード頼りでない面白そうなタイトルか」という基準でいくなら A( 勇者と魔王 ~やがて殺し合う運命を背負った2人が愛し合うまで~) を、単語の組み合わせの妙/アイディア勝負寄りなら D(勇者と魔王 ~世界の半分じゃなくて全部くれと強欲勇者はのたまった~)を選択します。




◇◆◇◆◇


まとめ

・今回は「副題の導入」により、「勇者と魔王」の評価値を上げた。

・副題は「~~」という形式で長めの状況説明を足すのがオーソドックスっぽい

・無から「勇者と魔王 ~やがて殺し合う運命を背負った2人が愛し合うまで~」というSランクのタイトルが生み出された。

・バズワードに頼り切らずに評価を出せるタイトルは強いのではないか


 次は【「あり・いそ」を意識して、読者の中にある過去に読んだ面白い作品の記憶を想起させる】という方向性で、評価値を上げてみたいと思います。

勇者と魔王 ~世界なんていらないので四天王の吸血鬼をください!~

RaWi「ん~! 115pt!」


「なんでや! ちゃんあった方が良いやろ!?」



【勇者と魔王 ~世界の半分なんていらないからブクマと評価が欲しいと強欲勇者はのたまった~】

RaWi「ん~! 115pt! 合格:人工知能は完璧なタイトルだと判断しました。」

(*´▽`*)

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[良い点] 「ちゃん」は、あった方が良いと思います!
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