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9話 希少属性魔術

そして今、僕と師匠は地下室に来ていた。


「ここには私が結界を張っているのでシュンくんがどれだけ強い魔術を撃っても周りに被害はでないですから、思いっきりやってくださいね!」


「はい!!」


「では、シュンくんは今、火属性魔術の火矢を習得しているので他の基本属性の(アロー)も習得しましょう。早速やってみてください」


「分かりました」


イメージする、清らかな水、自由な風、硬い土。それらが僕の周りに矢となって漂うことを。


水矢(ウォーターアロー)風矢(ウィンドアロー)土矢(ソイルアロー)!ッッッ!!!」


すると僕のイメージ通りに水、風、土の矢が僕の周りを漂う。そしてーー


「穿てッッッ!!!」


ドドドドドドドド


僕の放った矢では地下室の壁には傷のひとつもつかなかった。が、


「す、すごいですよ!シュンくぅん」


僕を誉める前に師匠は魔術フェチという特殊な性癖を直すべきだと思う。


「こ、こほん、ともかく、シュンくんの基本属性魔術は現時点としてはかなりの高水準です。さすがは適正値10なだけありますね。希少属性魔術も今日中に多少取得しちゃいましょうか」


「はい!」


軽い感じで言うんだな。


「言っておきますけど希少属性魔術は基本属性魔術とは適正者の数も適性値も取得速度も大幅に低いですよ。適性値10とはいえ、覚悟をしておいてください!」


「はい!」


さっき今日中に多少取得するって言ってなかったっけ、師匠?


「では、さっきと同じように光、闇の矢をできるだけ明確にイメージしてください」


しかし、僕がやりたい!と考えると魂から必要なイメージが溢れ出してくる。


光矢(シャイニングアロー)闇矢(ダークアロー)! 」


思った通りだ。僕の思った通りにいく。すごい! これが希少属性魔術か。確かに基本属性魔術の何倍か疲労感が溜まるなーー


ーーにしても師匠からのアドバイスは?師匠どうしたんだろう?


「~~~~~~~~~~」


悶絶していた。


「シュンくん、すこし、いえ、かなり早いですが次のステップに進みましょう!」


「次のステップ?」


「えぇ、魔術っていうのは下級、中級、上級、絶級、超絶級、神級と階級が決められていて、(アロー)は一番下の下級なんです。だからもっと上の階級の魔術を使えるようになりましょう。シュンくんは何故か熟練度が最初から私と同じくらい高いからかなりの量の訓練を飛ばせて助かってますよ」


「それはすごいことなんですか?」


「えぇもちろん! 才能がかなりあると言われている人でもここまでの熟練度は滅多にいませんよ」


僕は何やらすごいらしい。だけどすごいのは僕じゃなくて僕の魂なんだと言ったら師匠は失望するのかな……


「とにかく! その才能を伸ばすために、レッツ訓練です!今から私が使う魔法を自分でも使えるようになってくださいね。ーーーー煉獄(ピュリーファイヤ)


師匠がを魔術を行使すると僕と師匠がいるところ以外の全ての場所が炎に覆われた。しかもその炎は魔力を目眩がするほど詰め込まれているガチでヤバそうな炎だ。師匠が指を鳴らすと、それが一瞬で消える。


「今のは火属性超絶級範囲殲滅魔術、煉獄(ピュリーファイヤ)です。量だけが多いだけの雑魚を相手取るときに使いやすいお手軽魔術なので是非使えるようになってくださいね!」


「師匠、これってホントにお手軽魔術なんですか? 超絶級とか最高ランクのひとつ下じゃないですか? 師匠の言う雑魚って一般的には結構強かったりしませんか?」



「まぁ、ぶっちゃけると私の使える最高位の火属性魔術ですよ、これ。でも基本属性魔法は普通雑魚の相手か牽制くらいにしか使わないですからねぇ、神級はともかく。でも神級の名は伊達じゃないっていうか超絶級と同じ基本属性魔術と考えない方がいいレベルなんで私でも無理です。あと私が雑魚って言ってるのは皇国騎士団長以下の連中です。つまり人族、亜人、魔物全般ですね」


「逆に師匠の言う強者ってどんなのなんですか?」


「師匠とか魔王とか、つまりは到達者ですね。」


「到達者って何ですか?」


「到達者とは()のこちら側に至った者の事を指します。」


「それは何人くらい居るんでしょうか?」


「私を含み知っている範囲では()()()()5人ですね。」


こ、これはーーヤバイヤツや。


僕が師匠に逆らわないようにしようと思った瞬間だった。


「無駄話はここら辺にしてシュンくんは煉獄(ピュリーファイヤ)を使ってください」


「は、はい!」


師匠が怖い。だけどなんだか魔術は使えない気がしなかった。


魂からイメージが流れ込んでくる。使うときの感覚が。まるで使い慣れていたかのように。


煉獄(ピュリーファイヤ)


地下室の壁を、師匠ほどではないがかなり高密度の魔力により生み出された炎が包む。うん、うまくできた。


「シュンくぅん、グッジョブですぅ! 本当は今から別の基本属性魔術の超絶級を教えようとしていたんですがぁ、がまんできましぇぇん! 光属性超絶級魔術を教えまぁす。」



師匠が乱心! 誰か助けて!


「し、師匠?落ち着ーー」


光剣乱舞(シャイン)


師匠の周りに無数の光剣が現れて漂う。しかし最初に見た火矢とは訳が違う程の魔力を感じる。そして先程の煉獄と比べても数十倍の魔力を感じる。


確かにこれを見たあとに煉獄を見ていたらお手軽魔術と思っただろう。


「これはこの光剣を自由自在に操って敵を倒す魔術です。さぁ、さぁ、さぁ、やってみてくださぁい! 」


いやいやいや、どう考えても無理……じゃない?僕の魂が言っているーー使える、と。


光剣乱舞(シャイン)!」


何だこの感覚は!さっきまでの比じゃない。全身から魔力が吸い付くされていく。


やがてそこに一本の光剣が顕現し……


……僕は意識を失った。










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