魔剣士になるきっかけ
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僕の名前はレン・メルムーン。メルムーン子爵家の3男で14歳だ。俺はこの世界では珍しい『魔剣士』という職についている。この職業は使いこなせると強いが、使いこなすのがむずいため、まったくいないのだ。いわゆる不人気職。まず、剣は上級精霊と契約しないといけなく、その精霊が剣になってもらわないといけない。そのため、いろんな精霊によってなる剣が変わる。次に、精霊が剣でいるとき、常時魔力を流さないといけない。そのため普通の人では魔力がもたないため人気がない。ちなみに魔力が枯渇すると、気を失っていく。また、人によって魔力の回復の速さが違うため、魔力が多い魔法師でも、結構きつかったりする。
しかし、全て大丈夫だという人は、もう一つある『聖剣士』というのになる。聖と魔の違いは、聖は精霊と1人(?)としか契約できないが、魔は精霊と何人(?)でも契約ができる。しかし、そのぶん魔力を他のどの職よりも使える。まだこちらの方が人気があるため、聖剣士は人が多い。しかし俺は、ある精霊と会って魔剣士になると決めたのだ。
ーーー2年前
「レン様。本日はどこに行きますか。」
当時僕は、魔力がたくさんあり、回復するのも早いということで、家族内では優遇されていた。そのため、かなり自由に行動できるのだ。さっき話しかけてきたメイドは、隣国、ウォルフ獣国からきたので、ふさふさの耳にすっきりとした尻尾が腰から生えている。俺の専属侍女のソフィーだ。俺の2つ上で俺が6歳の時から勤め始めた。まるで姉のように接してくれて、おれの唯一の相談相手だ。父は仕事で忙しく、母は次男のレビンと、長男のジオンに稽古をつけていて、忙しいため相談できない。そのため、気になることがあったら大体はソフィーに相談している。
「今日は、ウェストシャード山に行こうと思う。」
「ウェストシャード山ですか、あそこは魔物が多いですが大丈夫ですか。」
「魔法の練習をしたいから行きたいんだ。ついてきてくれないか。ソフィーも魔法で、倒していっていいから。」
「わかりました。それでは準備して参ります。」
「準備できました。レン様。」
「了解。では行こう。」
ソフィーは学園でもトップ5に入る成績を持っており、俺が危険になっても大丈夫でいられるように、危ない所には一緒に行ってる。しかし俺も、ソフィーに手伝ってもらってばかりではない。ソフィーには負けるが、俺も魔法を使える。そして近接戦もできる。この背中につけている長剣で相手を倒したりしている。
「はっ!ふっ!やぁ!」
「ホーリーアロー」
ふぅ、これでゴブリンが250、オーガが320体だ。所々まあまあ強い亜種や、別の種類もいたりした。しかし、難なく撃破していった。
「そろそろ帰りましょうか、レン様。」
「ああ、魔法の試し打ちもできたし、帰るか。」
そういい俺たちは屋敷に戻ろうとしていたとき、道中で、
「お!この上級精霊結構珍しいやつじゃない?」
「そうじゃん!こいつ結構猫族でもあるし、かわいいし、売ればそこそこの額がもらえるぜ。」
「よぉ〜し、おら!早く歩け!」
「やめてください!」
上級精霊を売ろうとする冒険者がいたのだ。殺すのは勝手かもしれないが、生きたまま金で売ろうとするのは俺は昔っから嫌いだ。何回か今まで見てきたけど、これだけは一番許せない行為だった。
「おい、やめろ。」
「あ〜?なんだこのクソガキ?」
「調子乗ってんじゃねーぞ、どこのガキかはわからないが、イアmなら見逃してやってもいいぜ、このBランク冒険者のゲイン様が。」
「ふーん。たったのBランクかよ。そんな奴がこんな行為するとか情けな。」
「テメェ、今死んだぞ。」
「生きてるんですがそれは」
「コロス!」
そういい、二人とも攻めてきた。しかし、遅い。遅すぎる。いつもソフィーに稽古をつけてもらってる俺の敵ではない。でもどうせなら魔法の試し打ちに付き合ってもらおう。
「エンチャント・フレイム」
「ぐぉっ!」
「あちぃ!」
「覚えておけよ〜」
そう言ってあいつらは走って逃げた。Bランクの冒険者は100人に一人しかいないくらい珍しいと家の本に書いてあったが、そんなに強くない。それなのにいつも、威張っている。なんでだろうといつも思う。
「ありがとうございます。」
俺が助けた上級精霊は整った顔立ちで、さらさらな情熱的な赤色の髪で、瞳はその逆で冷静さを感じさせる水色でソフィーと同い年くらいだ。容姿は10人男がいれば10人は振り向くほどの綺麗さだ。
「いいよ気にしないで。生きたまま金で売ろうとするのは俺は昔っから嫌いで、それで腹が立ったし、ちょうど魔法の試し打ちもしたかったし。」
「魔法が打てるのに、剣を使えるんですか!」
「え、あーまあ」
「すみません。名前を聞かせていただいてもよろしいでしょうか。」
「俺はレン。メルムーン子爵家の三男。こっちは、俺の専属侍女のソフィー。」
「初めまして。」
「はじめまして、レン様、そしてソフィー様。私は炎の上級精霊、スカーレットです。レン様。」
「どうした。」
「レン様は魔剣士という職があるのは知っていますか?」
「知らないな。」
「魔剣士とは上級精霊と契約しないといけなく、その精霊が剣になってもらわないといけないのです。そのため、いろんな精霊によってなる剣が変わります。次に、精霊が剣でいるとき、常時魔力を流さないといけないのですが、レン様にはできていると思うのでぜひ目指してもらえませんか。」
「でも俺上級精霊と契約してないからできないよ。」
「そこは私と契約してもらえれば大丈夫です。レン様は炎が得意そうなので、相性が合うと思います。」
「別に炎が得意ってわけではないけど。」
「他にも何か魔法を使えるのですか!」
「まあ、使えるのは炎、水、闇、雷、氷、そして空間だよ。」
「まぁ、なんと、6つも使えるのですね。なんとも素晴らしい。お願いします。私と契約して、魔剣士になってください。」
「ソフィー、大丈夫か」
「はい、でも契約するとレン様の近くにいないといけなくなるので、レン様の父様メルムーン子爵様に屋敷に住まわせてもいいのか話を伺わないといけないのですが、レン様ならの契約者なら、大丈夫だと思います。」
「そうか、では契約しよう。でもどうやって契約するんだ。」
「方法は簡単です。まず、契約する精霊に、契約魔法の詠唱をします。」
「契約魔法なんて習ったことないんだけど。」
「大丈夫です。精霊の方からもできるので。」
「じゃあお願いするとして俺は何をしたら。」
「詠唱が終わったら魔法陣が現れ、その中に契約書とペンが出てくるので、精霊、私と一緒に入り、書いてください。」
「わかった。」
「でははじめます。」
「神よ神、精霊王様よ、汝に力を。契約サークル起動。」
そうスカーレットが言うと、炎をあげて、魔法陣が現れた。スカーレットが言った通り、契約書が出てきた。スカーレットが先に魔法陣に入り、俺が魔法陣に入って契約書を見ると、
______________________________
| 契約書 |
| 我が精霊と契約し、共に戦うことを誓う者の名を書け |
| 契約主___________ |
| 契約精霊スカーレット |
______________________________
と言うものが現れた。
もう決めていたのですぐに書いた。
書き終わったと同時に、光が現れ、俺とスカーレットの中に入っていった。
「終わったよ。右手を見てごらん。」
見てみると精霊の紋章があった。
「これが契約の証か。」
「神秘的でしょ。これからよろしくね、レン様」