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Dea Creaturae ーAc revelareー  作者: つつみ
Ultor_2
72/108

ーridere♪ー

『姉ちゃん今日はよくやってるね』


『うん。年明けの育成だし力入れなきゃね!!』


ぐっ、と気を入れて励む有夏の振る舞いには、少し暗い理由があった。






(そう。困らせたいの)


(不愉快にさせたいのよ)


(嫌がらせしてあげる)


(だって私は被害者なんだから、恨まれる謂れは無いわ!!)




有夏は影で薄っすらと暗い微笑みを浮かべた。



『死んだのは私のせいじゃない』

『勝手に死んだあっちの方が悪いんだ』

『死んだのはあっちの方なのに、どうしてあのクズの身内が引き継ぐの?あのクズの身内が私を恨むの?』

『クズが悪いんじゃない、私じゃない。ででんちゃんでもない』

『クズの身内が私を暴いて追うのなら、私だってクズにしてやった事をそいつにもしてやるんだ』


そして有夏はSNSで被害者を貫き通し、私は可哀想なんですぅ;;と仲間達からの憐れみを誘った。




(その為にも嫌がらせ出来る方法を沢山作っておくわ。私はあんなクズ達より賢いんだから!)

ゲーム内で叶う限りの方法を、仕返しや復讐という形にして彼女は()()への報復を考えた。

『私を脅かす奴はみんな蹴落としてやるっ!!』

有夏は報復に燃えた。そして其れを考え尽くす己自身に、酷く酔った。



20:10現在、有夏はとあるゲームの中で活動していた。此の儘居続ければ2時間近くになるだろう。


1月4日、それは多くの人間が仕事のある日常に戻る日。例え流行り病の情勢であろうとあまり例外では無く、労働する必要の無い有夏は「クズ()の身内だという人間も、長かろうが短かろうが仕事でゲーム内に居ない筈」と睨んだ。


そしてその間に、追い越せる限り追い越して、あらゆる面からマウントを取って、そして徹底的に報復してクズ同様死に追いやってやろう…と、彼女は考えているのである。




ーSide:Yu■a Takam■■■ー

















『…………♪』

そして彼女と結託し呼ぶ様に、ある種の規則的なメロディが末尾21の電話から鳴り響いた。

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