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Dea Creaturae ーAc revelareー  作者: つつみ
Ultor_1
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ーUt per annos. Cum damnum de dilexit unum.ー

ーー沙和と彼女達の間柄に特に大きな変化などある筈も無く、空虚な時間と季節だけが過ぎていった。

季節を追う毎に沙和の心の内に怒りと憎しみ、そして喪失感は増し、有夏達には史上の幸福が立て続いて起きていた。

相変わらず、いや、"彼"が亡くなってからは有夏達の活躍と彼女達が得る恩恵の大きさは留まる事を知らず、彼女達に与する者に波及し続け更には望まぬ者に対しても容赦無く其れは響いた。ーー絶望の一つとして。


一般的な言葉を借りるとしたらーーマウント、とでも呼ばれるものだろうか。単に其の意図が無かったとしても、TPO等微塵も弁えない有夏達にとっては極々当たり前のものとして、自分達が陥れた者達への精神的な攻撃は続けられ、彼女達に苦しめられた者達は何度も彼女達に傷付けられた。









ーーある時、某所での有夏がゲーム内のマイページにて


『すんません!しばらくイン率下がります!』


とあった事に沙和は気付き、何か現実の方で動きがあったのだろうか、と取り敢えず遺品とは別のノートに細かく記録した。




……そして其の数日後。12月は5日か、或いは6日になって間もなくか。

世の中は変わらず混迷を極めていたが、其れ等を少しずつ覆い隠す枯れた風、震える雪氷、寒空より足音は立たず近付いていた。

そんな中。




『家族増えたヾ(*´∀`*)ノ』




とゲーム内の一言が変わっていた。

































有夏。彼女には姉、そして其の子供である甥と姪が居たから新しい家族が産まれたのだろうか。

或いは、猫を飼っているから新しく迎えた猫が居るのだろうか。




ふと、其の一言を見ながら沙和は有夏の家族関係について、遺品のノートを見返しながら考えた。

父親。

姉。

甥と姪。

飼い猫。

遺品のノートに書かれていた事の中には『某文豪ゲームに私の先祖が〜』や『家政婦が』『叔父が』等と書かれていたが、不思議な事に彼女の母親については書かれていなかった。

(母親の事は呟いていなかったということだろうか…)


有夏は。

単に母親が嫌いなのか、もしかしたら離婚して母親が居ないのか、其れとも…母親を亡くしているのか。




ネットを含めた交友関係的なものの上で『ででんちゃんは嫁』と発言していた事等は別のものとして、有夏の母親という存在に対する感情とは?と彼は思いを馳せた。

ーー実母繋がりで因縁のある身だからかもしれない。「実の母親に殺されかけた事のある立場」だから、もし有夏が母親を酷く嫌っているから出さないのだとしたら、もしかしたら、もしかすればある意味では。


とは言え怨敵の家族についてあれこれをと考えるのは野暮だから其れ以上は思わない。自分にとって許せず殺せるものなら殺してやりたい。そんな相手は彼女達だけなのだから。

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