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Dea Creaturae ーAc revelareー  作者: つつみ
Rinnirace
50/108

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ーーザッーーーーザッーザザザッ




(しがらみ)の様にノイズが走る。









ザザザザッーーーザザーーッーーザッ ザッ


ザザッ ザザ ザッ ッ




ノイズは群れ成す頭痛。









破壊の断片として。月の壁を、其れは彗星の様に穿き砕いた。



遠くて近い未来の映像 振動に揺られて過去へ揺り戻す。

















ザザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…





グリッジの経路 愛は紛う事無く乗せられた殺意。

































































ーー『……ったらさ、はっきり言っちゃえば?』



『…だよ……どうせ…なんて………されるだけ……』

『でも相手に……ツ……消したって向こう……………………』





『わかってる』聞き覚えがあるだろう女の声。

電話越しのノイズの混じる、相手だろうかーー…もう一人の女の声。






二人はネットだけで無くどうやら電話をし合う程の親しさであり、実際に面識もある様だった。

堺と前玉の距離。

互いに大学生。

難病。

研究と課題。

二人が繋がるのは端末一台だけ。

ネットで顔を見ずとも結合し睦み合う仲なのに、声で昂りを得る。

















『どうせ今も書かれてるんじゃないの、でいんちゃんのこと』ノイズ混じりの電話の先にあった、聞き慣れた声。人に有る花。

薄命。難病。八尾(はちび)を振りしだき青い山を登る御令嬢。

周りに愛される事に至高の喜びと快楽を見出した。


『分からない…怖くて』聞き慣れた我々の知る声。星空と古美術(アンティーク)を好み()()を産んだ寒天好きの和生まれ和育ちの異人の娘。

過激。苛烈。愛の大きさは人一倍。故に同胞すら傷付ける。


共に、同胞ですら無い者には容赦せず苦しめる事を嗜好としている事実と己が踏んでしまった事柄に、未だ無自覚で己の正当性を常に訴える。我々に劣らず哀れな娘達。

毎日幸せな快楽に酔い痴れている。自らをか細い指で慰める姿を世界中へ発信する可愛い女の子、というもの。



草原を駆け抜ける白いワンピースを着た乙女達。ジャンヌダルクの様に高潔で、パンドラの様に妖しく、ソフィアの様に清楚であれ。

























『…たし……の……のア………ブロ……しちゃったもん』

『え!?そうなの!?でかしたっでいんちゃん!!』

御令嬢は喜ぶ。我々の勝利だ、そう主張したくて堪らない程に。

『…もね……結局こんな…………に…』

ただ、声の主は酷く暗い。

『うーん……』御令嬢、考える。私は真面目な人間で、悪くない良い人で、仲間に限定された人に寄り添い、解決へ至らしめん。そんな人。自称Dカップの胸に秘めた160にすら至らない小柄な彼女の懸命な思慮。

























『…たらさ…………その………殺しちゃえば良いんじゃない?』

()()らしい彼女から嬌声の様に飛び出した言葉。



『ええっ!?姉ちゃん、何言ってんの!!!!』

当然高身長な後輩は驚く。「殺人」だなんて倫理に欠けた事。


『でもでいんちゃんがこれ以上その事で苦しまない様にするならさ、そいつ殺すしか無いよ。裁きなんてまるで意味が無いんだもの。いわゆる無敵の人みたいなものでしょ。だったら人権なんか無いよでいんちゃん。そんな奴。私達より下等なんだから!!殺しちゃえばあの時みたいに戻れるんだよ』

つまりはーー「いっそ殺せば、かつての平和が戻る」という事だ。

『そんな事……でも私』

『そいつの住所なら私知ってるよ?…なら、私と一緒に殺しちゃおっか。私とやればさ、足が付かないように考えられるし、もし捕まってもうちの父さん達がいるでしょ。私の家、それなりに裕福だってでいんちゃんも知ってるじゃない』


『だけど…だけど……』

…電話の向こうの姉ちゃんは、きっと冗談なんかじゃないのだろう。きっと私がこんな目に遭わされて、本気で許せないんだと思う。

だから姉ちゃんは本当に嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎いあいつの事を殺してやる!!って、思っているんだ。

今の姉ちゃんの言葉で姉ちゃんがどれだけ私の事を思ってくれてるか分かったよ。

嬉しいよ姉ちゃん。









『……………………………』

『…?どうしたのでいんちゃん?』

ぱくぱく。

金魚の様に口を無意識の内に動かした。



『ーーうん。行こう。姉ちゃんがいるなら私何も怖くないよ。姉ちゃんとなら、私は、どこまでも』










































そう。そんなに止めたいなら、穏やかなあの頃に戻りたいのなら、件の当事者を殺せ、二人共。

そうでもしなければもう止められないぞ。

相手を殺して、此れまでの()()()日々と振る舞いに戻れば良い。()()()()()()()()()()()


遠くから我々の死や不幸を願うだけでは、どうせ美味しいパフェやパンケーキでも食べ合うだけさ。

嫌いな奴がそんな事してるのは虫唾が走るだろう?嫌いな奴には不幸になって欲しい。君達にとってそういうものだろう?

「相手にそう強要されたから」なんて都合の良い言葉を使う君達は、最高に狡賢い詭弁家なのさ。


今日も愛する愛娘の絵を描いて自分の疼く下腹部を慰めているのかい。「最近は良い事が続きますね」と言って誰かの幸せを貪っているのかい。


















































































ーー2■年 某日。

■■■ ■■市■■町の………… ■■■■……さんが身体中を無数に刺されている状態で……自宅で倒れている所を発見され、搬送先の病院で死亡しました。

近くに落ちていた刃物から指紋が検出され、■■県■■市に在住の■■■■さんが書類送検されました。


また、彼女の口から共犯者の存在が挙げられており、■■府■■市■■町の■■■■さんが……………………

容疑者の二人につきましては、警察……で改めて逮捕状を………………


………………………………………………………………。


…………………………………………。


……………………。









こうなっても良い。何故なら君達を擁護する人の方が多いからだ。

今直ぐにでもやるべきだ。君達の為に。君達の仲間の為に。

君達二人がなるべき存在。御伽噺の勇者や英雄というものでは無いが、既に手慣れている『騎士』にならなれるだろう?



























ノイズが一際強くなった。




ザザザザザッーーーーーーーーーーーーーーーー




まるで大嵐の様だった。









ザッ ザザザザッ ザザッ ザッ ザッ ザザザザッザザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…………………………………………

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