ーMutatis tamen siー
ーーさて。視点を張の、時を某年に。年も明けたある日の頃、彼女は「■■■■■をイメージしたイヤリングを作っちゃった〜」等と青い鳥で呟き、取り巻いている者達から評価を沢山得ていた。
……彼女の言う■■■■■をイメージした、赤色と青色、そして星々等。差し色の様な其れは装飾の金と相俟って映えては、いた。
(えっへへ、最高w私の■■■■■がこんなに愛されているなんて♡あのウザくてキモい奴もこの世からおさらばしてくれたみたいだし、姉ちゃんや皆と一緒に■■■■■の話したりしてイチャイチャしちゃうぞっ♡)
端末を越した其の表情はニンマリと、厭らしく笑った目をしていた。其の場にドロドロと渦巻く欲情を知る者は居ない。
「さて、プロフも変えたしいっかな!!」…と、彼女が見詰める先にある、彼女のアカウントの内容は確かに変わっていた。
ヘッダーもアイコンも、自分の好きなものにまるっと変えて。
ででn
@s■■■o■h■
18↑ ■■■■■
■■■
は
い■ぞ
■暁新世 誕生日:■月1日
20■3年■月■日から■■■■■■■を使っています
…という形に変わっていた。
固定しているものは■■■■■絡みに殆どの内容が■■■■■。
最早他者への思い遣りも何もかも皆無で、非公式だった彼女は「公式に認められている」と完全に勘違いしていた。
L■■s■ar■e■rを■i■s■ph■に変えて、「ででん」と名乗っていた名義を「ででn」に変えて、出身を含め内容を何もかも変えた。
全て完全な主張と彼女の集中した全ての昂ぶりと欲が成せたものである。
ーー正直其の勘違いは彼女が愛して愛して■したくて已まない■■と云うキャラクターが出て来てから始まっていたのだが、もう取り返しの付かない規模にまで彼女は膨れ上がってしまった。
………そして暗い水の底の様に冷たい心の奥で、煮え滾る怒りを持った人物が其れを見ていた事も、やり過ぎた行いだと思っていた事も、そして彼女自身幼い子供でしか無かった事も、何もかも、彼女は知らなかった。
ーーある令嬢の我儘と、黒衣の青年が引き起こすある1つの事象に、自らも巻き込まれ選ばれる事を、彼女は未だ知らない。




