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Dea Creaturae ーAc revelareー  作者: つつみ
Deinsophia
18/108

ーConsciusー

とある年の瀬迫る頃、()()は色めきたっていた。




「……!!〜〜〜♡♡♡」

























そう。長い事音沙汰が無く新しく出て来る事の無かったキャラクターが新しく報酬として出て来る事が早くに知らされ、其のキャラクターを初登場の頃から推していた人物が「ひぃ」だの「ふわぁぁ」だの「はわ」と間抜けな言葉を発しながら喜んでいたからだ。

「良かったですねりりんさん!!」

「おー!おめでとうございますりりんさん!!!」

「りりんちゃんよかったねー♡」

…等と、主に有夏や張を取り巻く者達が其の人物を祝福していた。






ーー今回は張の話から逸れてしまうが、彼女と有夏を取り巻いてる或る人物の話でもしよう。

閑話休題といこう。もしかしたら前にも閑話休題しちゃったかもしれないが。


で、其の人物の名前だが其処では()()()と呼ばれていた。

彼女については何れ後述する事になるのだが、彼女も有夏達を取り巻く一人であり、そして後のリンニレースとなる存在だった。

「新しい■■■さんだ…!!!」

■■■さん、と其のキャラクターの名を溜息と共に呼んだ彼女は、胸にいっぱいの喜びを抱え、渦巻かせ、天にも昇る程の嬉しさに心を蕩けさせている。


喩えるなら運命の人との再会みたいでもあり、遠距離の恋人との久し振りの逢瀬でもあり、下世話な話此れからやって来る聖夜を共に迎えつつ寝台を真っ白(意味深)に染めてもらいたいっ!!という彼女と云う女の本性が垣間見え隠れしているのであった。

「きゃ〜〜〜〜♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」うっとり、とろりと。

画面越しの彼女は飼い愛でている犬や猫達を他所に再びの溜息を吐き、蠱惑的に唇を寄せて唾液で艶を与えた。

「はぁ…■■■さん……」彼女の其の振る舞いは其れこそ本当に恋、愛の中に居る乙女の様だった。

其の意中の存在が画面の中の存在である事を除けばほぼ春を謳歌する女性なのである。



…で、其の彼女が想い焦がれ慕うキャラクターとは天使らしい。

整った顔立ちに、金色の瞳。雪の様に白い髪。熾天使(セラフ)と銘打たれている其の天使は列記とした男性の姿である。

クリスマスに舞い降りた、見目の麗しい天使。


静かだが情熱的な赤を秘めたかの様な名前を持っている其の天使は…きっと彼女の好みなのだろう。

いや、然し現実の方でもどうも想いを寄せる男性が居た様なので其れと此れは別なのだろうが。



彼女が大変推してる其のキャラクターとやらはクリスマスのイベントが初登場であり、クリスマスの時期になると彼女は其れは其れは再登場しないかとソワソワして、落ち込んで、を繰り返していたものだ。

















「りりんちゃああああああああああああああん!!!!!!」

一同が集まる村こと青い鳥のSNSで、ででんと云う名義で活動している張がまるで飛び付く様な勢いでりりんに遣り取りを送った。

「良かったねええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

有夏達の所は常に騒がしくおはようは早朝、お休みは夜明け迄賑やかだったりするのでこんな事普通の事であるし、また邪魔で傍迷惑な花の遣り取りを見せ付ける様に展開したり一切の配慮もしない等と混迷を極める行動を当たり前の様に繰り返したいた。

「でんちゃん〜♡ありがと♡」

りりん、こと彼女は大変嬉しそうに早めに返信した。




「あぁ■■■さん■■■さん…♡」

りりんは画面の向こうの愛おしい彼を見る。

目の中に厭らしいハートが淫らに現れている。

純白の翼を持った、雪の様に白い髪、金色の瞳。

クリスマスという聖夜の中に舞い降りた、愛を与えようとする彼。

彼女はそんな彼が愛おしくて堪らなかった。

だから張や有夏と同じ様に青い髪に紫の瞳、「再生」という意味を込めたオリジナルのキャラクターを作り密やかに自分自身を重ねて、愛しの彼との再会と此れからまた見る事の出来る逢瀬と愛の数々を、始まってすらいないというのにニマニマ…とろとろ……と笑いながら楽しみ始めるのだった。

































































「よーし!!■■■さんが報酬だし復刻だけど出て来るから■■■さん描かなきゃ!!嬉しい〜♡頑張れるぅぅ〜♡♡」

画面を切り替えてタブとペンを持ち始めた彼女は、愛しの彼を描き始めるのだ。

完成したら復刻記念!!だなんて銘打って……僕の親類である()も毎日見ているあの場所に上げちゃったりするのだろうな。

でもさ、上げなかった場合は……?









「何言ってるんだ■、どうせ奴は月纏めにしたものを月末辺りに上げるだろうさ」

単品で上げなかったとしてもまあ「12月まとめ」だなんた名前で上げちゃうのは大概予想している、と隣に座る彼はボソリと機械の画面をぼんやりと見詰めながら言うのであった。

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