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Dea Creaturae ーAc revelareー  作者: つつみ
Deinsophia
17/108

ーZhāng(initiali nomen) auto-andrum agar. Novus Annus 'Dies natus est ex XIX annos in tempore MMXIXー

(ちょう)、仮名。


誕生日は1月1日。201×時点での年齢は19。




初めて知ったのは彼女が未だ15の頃だった。当時はやっと高校生。

趣味は切り絵、樹脂(レジン)

山羊座のA型。出身は本州の某翔んじゃう県とでも書いておこう。

血は異人のものだった。だが生まれ育ちは此方らしかった。

…自己紹介は大変ヤバくて酷い内容だったのは覚えているし残っている。

どうも其の頃から顕示欲は一人前で、だけども世間知らずで冗談で教えられた人物の情報を鵜呑みにしてしまっていた。


当時は嗚呼未だ若過ぎるんだな、と思ったものだ。

彼女の熱意は周りの大人達を押しのけられる程のもので、絵を描くのも何かを作るのも兎に角顕示欲露わであった。




何処ぞの規約の違反も平気で犯すし、とあるサークルでなんかは気持ちの悪い事を垂れ流し合って荒らしになりかけ通報一歩手前の行為をやってしまった程だった。

彼女の発言は其れは其れは非常に若さに満ちていたが、故に危なっかしく危険極まりなかった。

インパクトも勿論だったので此方は逐一覚えている。

















そして某有名な大型SNSで「ででん」と云う名でアカウントを持っており、自称「寒天」として何らかのアクションを取っていたらしい。

適当に描いた丸に:)のご機嫌な顔を描き渦巻きアホ毛を付けたものを自画像にしていたりしていた…が、自分が生み出したオリジナル?のキャラクターと同一視された事を嬉しいんですけどと吐かしていた辺り彼女はーー当時よく聞いていた「夢女子」なるものの素質があったのだろう。



樹脂(レジン)なるものを使って物を作る事が好きであり、絵を描き、マスキングテープとやらで羽を作ったものがバズったり、私生活ではピアノを弾くのも上手かったり、料理も作れたり、兎に角彼女も有夏の様に文武両道で秀才。

何処かの16期生だったかであり、自称「塩」の有夏とは先輩でもあり夫の様に愛し合った同性であり、後輩に後のファロナーとなる者も連れていた。

また張は身長が170cm台もあり、多くの者が美人モデルとでも錯覚したかもしれない。

















ーーそう言えば、とある国の人は身内に優しく、他人に厳しいと聞いた事があるが、彼女も例外では無かったらしい。

在日ではあったが熱に浮かれ苛烈な性格は其の儘表れていたし、彼女は身内同然に親しい「有夏達」には優しく甘く、そして「彼」の様な存在には厳しく恐ろしい本性を露わにして其の心に何度も咬み続けた。


徹底的に。

二度と永遠に心が再生しない様に。


彼女も、有夏も、取り巻いた者達も、そうなる事を願い 望み 喜んで嘲笑った。



彼女は何時でも画面から目を離さない。

















































ーーLa Sterfear。

彼女は星を愛し罪を愛し、自分自身の化身とも言える知恵の名を持つ煌星の少女を可愛がった。

「den…えっとck…と、0101……よし、出来た」

人に有る花を愛で、そして彼女と同じ様に多彩であったこの異国の人間の血を引く少女は、苛烈故に相手を死に追いやる事を厭わなかった。


厭わなかったし、反省なんかしなかった。


逃げられるものだから逃げた。




有夏が主張した「理解出来ないものは理解しなくて良い」と云う、自閉を選んだ怠慢者(なまけもの)の選択肢を彼女もまた選択して尊んだのだ。



自分達に返ってくる怨念になんか見向きもせずに、そして其れを負け犬の遠吠えだと嗤いながら、で。

















































































ーー【少しだけ前】




元々は彼女が使っていた名義は星の乙女と同じ名前で、まだ其の頃は某所のででんと違う名前だったよ。


そうだなあ彼女?覚えてるね。

「ほら、「重なり合う」て有名なのって■■君じゃん!?■■君再登場するって事じゃん!?違う!?(手遅れ)」とか「うっひょっほっへ■■君うぇっへっへっへっヴぇっへゲホッゴホッ」とか吐かしてましたよ。変な人でした。やっぱ彼女は自制心あんま無い部類じゃないかと思うんです。だってあの彼女でしょ?


あーあー君の言った通り知ってるよ彼女については。え?もっと言ってた事を?

…「どうせ次もフィメ何とかイベなんでしょ」的な事言ってたしもう面喰いの男好きだったのかなーとか思っちゃってたな、どえらい少女も居たもんだってね……あー、他にも色々と見た事はあるけど胃に来るね、彼女の台詞は。



というか君も知ってるんだろ?なのに何で聞くんだい?…いやまあ良いけどもさ、君が敢えて出したものは彼女が言った語録の一部でしか無いんだから。うん。いいよ。

第一印象は世間知らなさそうって感じだったし、ミザリーみたいだなって感じだったかな。

…え、そうだなあ……良いの?

「はいアイテム出品間違えた詰んだーww」なんて言ってたし、

「■■君に抱きつきたい(切実)」とか。

そう言えば其のSNSって犯罪スレッスレの所もあったらしいし彼女みたいなの一番狙われやすかったんじゃない?自分の個人情報ペラペラ話しちゃってたし。新しい本拠地もそんな感じだけどもさ。よく狙われなかったよね〜あっはっはw


所で「滅茶苦茶忙しいです^^;年末に■■へ研究発表に行くので」ってのは?あ、参考になった?其れは良かった。

兎に角彼女はよーく喋ってたよね。別の人程でも無いけど彼女も語録多過ぎだよねえ。



後は「最後の泣き顔がうざかったZE☆」なんて見た時なんかは彼女の最高にウザそうな顔が浮かんでくる程だったなーって感じ。…というか急ぎなよ早く。

ーー嗚呼、もう纏めてしまったの?なら後は僕が其れを書き記して読むだけじゃないか。









やれやれ、………では、彼女の話でも、始めよう。






彼は深く深く嘆息してから、息を吸って、ゆっくりと其の口を開いた。

























…前置いて…君達に説明しておく必要がある。






君達が彼女を知る者ならば、彼女達が見せた本性を知りたいと思う限り進むと良い。

不愉快ならば立ち去れ。









































ーーそして…………君達についてだが、読者よ。



もしも君達が彼女でないのなら、


なら、

































有夏と彼女(二人の女神)には気を付ける事だ」












































ーー読み手は、最初に警告の言葉を残して語り始めた。

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