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三話

 どうも、今日ものんびり日向ぼっこ居眠りしてる竜です、こんにちは。

 ん、前の黒き何とかさん達どうしたかって?


 鼻息一つで陣形吹き飛ばして、あとは尻尾でぺしぺしやったら泣きながら逃げて行きましたが何か?

 多分、死傷者はそんなに出ていないと思う。きっと、メイビー。

 いやほら、俺がどんだけ手加減しても、事故ってのはあるからね?

 前世人間だけれども、三千年生きてれば殺しとかその辺の耐性は普通に付いて来ますがな。

 大体竜に生まれたら、魂の本質はともかく精神は竜になるからね、当然だけど。


 はぁ~、しっかしイイ天気やわぁ、お日様気持ちヨス。

 微睡んでる所を襲われても、傷一つ付かない頑丈な身体のお陰で寝首の心配とか皆無です。

 ホントチートだよこの種族。ありがたい限りである。

 もっと若い頃なら、不覚を取って殺られる同族も居るらしいんだけどさ、大体千歳未満の幼児だが。

 俺くらい生きれば、もう同族以外から殺される心配はナッシングさ。


 何にもしない、する気も無い、日がな寝てるだけで生きて行ける生態最高っすね。

 あ~、平和っていいわぁ……。


「邪竜よ、久しいな!

 我が王国を蝕む貴様を、此度こそ、このリーネルディット・フィル・ネメリア・ウルミストが討ち取ってくれる!」


 あ、姫将軍のリーネルちゃんだ、ちわーっす。

 君もしつこいよねー、前来たのは二年前だったっけ? その前は三年前で、今回で五回目かー。

 王女サマなのにこんな辺境の山ン中くんだりまで、毎度御苦労様ですなー。

 そして相変わらずの美人ッぷりに眼福。色々と成長もしているようで、何処とは言わないけど。

 でもそろそろやんちゃは控えて嫁ぎ先探さないと、適齢期過ぎるんじゃね?

 お供の王国騎士団も毎度お疲れー。じゃあ、ふっ飛ばしますねー。


「うぎゃあああああっ!? お、おのれ邪竜またしてもおおおおおお!!」

『ぐわあああああああああああ!!?』


 さくっと羽ばたき数度。そして姫将軍と騎士団は、星になったのだ。~Fin~

 いや、死んでないけどね、多分。また数年したら来るんだろうか、いい加減諦めてくれないかなぁ……。

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