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一話

 我輩は竜である。名前は未だ無い――訳もなく。

 正式名、リュミストルス=ルヴェアント=グルスティア=グルアンゼル=ゴル・ドアロウ=ペイノステアー。

 いや長いよ、じゅげむさん程じゃないけどさ。

 最初の名前以降は、何でもご先祖様で有名所のを受け継いで行く仕来りがあるんだってさ竜族。

 なんなの中二病なのこの世界の竜族って。

 しかも百年毎にある種族会議で、『フルネーム、ここに参った』みたいな感じで自己紹介しないと不可ないんだよね、一々。

 名乗る度に居た堪れないったらないんだけど!

 自分の名前がキラキラネームにしか思えない俺、前世人間の転生者で御座る。つらみ。

 

 この世界に、卵からおぎゃーと生れ落ちて大体三千年位かな。うん、長生きだね、寿命が無い種族らしいからね、仕方無いね。

 尚、繁殖は普通に番いでも出来るし、単性生殖も可能とか言うおかしなスペックだからね。

 俺の場合は、殻を破って出た時から両親居なかったんで単性だと思われる。育児放棄反対!

 一応見届け役みたいな竜が居て、それに名前付けて貰ったんだけども。それっきり、すぐどっか行っちゃったしな。


 とは言え生まれたばかりのLV1な幼竜でも、他の種族にステータス換算したらLV1000相当ってチートっぷりだからね、余程が無い限り死ぬ訳が無かったんですが。


 種族として隔絶しすぎじゃないですかね、バランスおかしくね?

 俺くらいの年齢になると死因が同族との殺し合いか、自殺しか無いらしいって。

 どっちがいいって聞かれたから、どっちも御免被るって答えておいたけどもさ。

 生きるのに飽きたら殺してあげるねって、凄くイイ笑顔で言ってくれた今生の友人よ、君は友人だよな? 信じていいんだよな? な?


 まあ、それはともかくとして。

 今日も転生竜な俺は、気ままなドラゴンライフ満喫中です。


 

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