第7話 魔王、勇者のステータスを見る
長く書こうか迷いましたが更新目的にします。
短く書きます。
「他の上級魔族は今はおいておこう。その内何処かで遭遇するだろう」
「そうですね。魔王様。これからどうなさるのですか?」
「それを今から考えようか。なにせ今この屋敷にいるのは俺達三人だけだからな」
「この屋敷の管理をしているメイド長含め全員が前の魔王様のはからいで勇者が来る前に逃げてますからね」
それは知らなかった。というかメイドなんていたんだ。見たかった。
「あ、魔王城の周りには王国から集められた勇儀軍が囲っているわよ?」
「それを先に言ってくれるかな⁉︎ 今思い出したかの様に言わないで‼︎」
「別に黙っていたわけじゃないわ。私からしたら邪魔で目障りな軍だから忘れていただけよ」
「尚更タチが悪いわ‼︎」
この元勇者よく今まで生きていれたよな。こういう性格な人間は勇者であろうと関わりたくはないはず。
「因みにその勇儀軍だっけ?数は?」
「十万くらいだったかしら?」
「多いな⁉︎ 魔王城ってそんなに大きいのか?」
「あまり大きくはありません。他の魔王城に比べたら一番小さいですよ」
「最後の魔王だからよ。最後の魔王を倒す所を見に来てるのよ。貴族達もいるから実際戦える人間はその半分くらいよ」
ふむ。五万か。無理ゲーだわ。
どうしたもんかな。
良し。こういう時は一旦考えるのをやめて違う事を考えようか。
「外にいる勇儀軍をどうするかは今はおいておこう。ちょっと聞きたいことがあるんだよ」
「何かしら?」
「何でしょうか魔王様?」
「この世界にはステータスってある?」
神様が言っていたチートステータス。 すっごい気になって仕方ないんだよ。勇者の印ってのも気になる。
「あるわよ。何でそんな事聞くの?」
「魔王になって今日が初めてだからだよ。この世界の事も知らないからね」
「まあ確かにね。なら、元勇者として教えてあげるわ」
「お願いします」
「ステータスと言うのは自分の魔力や生命力、スキルに職業の全てが嘘偽りなく表示されてるものよ。口で言ったら難しいけどこんな風に……」
アルが話すのをやめた後アルの目の前に長方形の透けているが文字が書かれていて空中に浮いているウィンドウが現れた。
「おおスゲェ‼︎ これがステータスか」
「私の見てみる?」
「良いのか?」
「別に見られて恥ずかしいものは無いわ」
「はぁ。なら、遠慮なく」
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【名前】 アルハルド=メ=ステファニー
【年齢】 17歳
【種族】 人族
【称号】 元勇者
【レベル】 99
【体力】 45,605/45,605
【魔力】 9,999/9,999
【攻撃力】 1,525
【防御力】 1,626
【俊敏性】 156
【スキル】[雷魔法][全魔法耐性]
【装備】 勇者の兜 勇者の鎧 天女の羽衣
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「何ですかこのステータスは⁉︎ 体力とか気持ち悪いくらいあるし、レベルも99とかカンストしてるじゃねぇか⁉︎」
「流石は勇者ですね。魔王と並ぶ……いや、それ以上のステータスですね」
ニーズルがそう言うのなら相当高いのだろうな。