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七話 ルナ宛の手紙

「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!?!」」

 これは、大変なことがあった朝の話だ。さて、3分前の事を思い出してみるか。

 初めての屋敷でどんちゃん騒ぎをした次の日の朝だ。

 朝早くに手紙が届いた。驚いた。だって、その宛先がルナで王宮からの手紙だったからだ。

 そして、ルナが王族の第一皇女だったのだから。驚かないわけがない。

 貴族とは聞いていたが、王族だとは聞いてない。それで、ミーク・俺・嶽の3人で叫んだとこだ。

 そして、手紙が家出をやめて帰ってきてほしいという内容だ。

「お前、王族だったのか。」

「ルナちゃん王族なの?!あぁ、なんてことしちゃったの私!処刑なんてないよね?!」

「あ、はい。私王族なんです。」

 なんてことだ。ルナが王族だったなんて。俺、俺。おれぇ!

 俺は、天才だ!ルナと王宮に連れて行ってもらって王様に認めてもらって

 ルナと結婚しちゃえば、逆玉の輿で楽に生きられるんじゃないの?おぉ、俺天才。

「ルナ!」

「は、はい!」

「今から王宮に帰るのか?」

「私は帰りたくない、です。」

 そうだろうな。親が嫌だったから出てきたんだからな。

 家から出れなくて楽しくなくて、さみしかったから出てきたんだ。

 じゃぁ、俺らも一緒にいって遊び相手になればいいんじゃね?

「嫌だよな。さみしかったんだよな。」

「はい、そうですね。私帰りたくないです。」

「じゃぁ。俺らも一緒に行くよ、どうだ?これなら大丈夫だろ?」

「それなら、私大丈夫だと思います!ほんとに一緒に行ってくれるんですか?」

 あはっ。釣れた。逆玉の輿への序章が始まった。ぐふふふ。

「あの嶽さん、嶽さん。今佑くん、頭の悪いこと考えてますよね?たぶん」

「あぁ、あの佑のことだから考えてるかもな。」

 ん?なんか後ろの方でひそひそ話してる気がする。

 なんか、俺のことをすっごいバカにしてないか?まぁ、気のせいだろ。

「ってことで準備するか!王宮行きの準備だ!」

「はい!」

 あれ?ルナだけか返事してくれるの、俺かなしい。

 ルナはいい娘だな~!俺、ルナのこと好きです!ぐへへへ。

「ちょっと?佑くん?私というものがありながら~。なに考えてたのよ?」

 んな?!なんで怒ってるの?!俺、なんか悪いことしたっけ?!

「ま、まぁ。準備しようぜ?また、俺の荷造り手伝ってくれよ!」

「そ、それならいいわ!・・・なんか夫婦の旅行の準備みたいだからね。」

「ん?なんか言ったか?」

「いやいや。なんも言ってないわよ!うん」

「そ、そうか。ならいいんだが。」

 俺の悪口とか言ってないよね?大丈夫だよな?たぶん大丈夫なはずだ。

 それから、15分後。

「よっしゃぁ!行くか!」

 俺らの気楽なパーティは王宮のことをなにも知らないのに王宮へ出発した。

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