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六話 さぁ、みんなで楽しい休日を!

「いてぇ。」

 いつもの宿屋の天井だ。あぁ。ミークが助けを呼んでくれたのか?さすが気が利くな。

 あ。ベッドの横で寝てやがる。ははっ、心配性なやつだな相変わらず。

「んっ。あ、佑くん?目が覚めた?良かったわ。心配したわよ!」

 悪かったな、心配させて。しかし、あの後どうなったんだ?

「佑くん、すごかったね。頑張ったね・・・」

 俺が?あぁ、そうだった、なんか全力を出し切った覚えがある。

「佑くんが、ベリアルを倒したの覚えてる?」

「あぁ。なんとなくな。」

「あのあと、私だけが動けたから、みんなに応急処置だけして結界を張って助けを呼んで

 ここまで運んでもらったの。あぁ、安心して?ほかのみんなも部屋で休んでるわ?」

 そうか、よかった。俺、死んだのかと思った。

「そしてね。今日のことをギルドに報告したら、全員分の治療費と宿代を

 補助してもらって無料で2日間泊まれることになったの。」

 おぉ。すげぇ、お手柄だミーク。

「佑くん、だいぶ顔色よくなって生きてる顔になったわね。」

「さっきまで、どんなだったんだよ・・・」

「ドラキュラみたいな?死人同然だったわよ」

「マジかよ。飲み物ってあるか?あぁ、ありがとう。すまねぇ、話の腰をおって」

 こういう時の水分はマジでありがたい。今は気分もいい。

「あぁ。そうだったわね。驚く準備はいいかしら?」

 ミークは急に明るい声になった。

「なんだよ、驚くことでもあるのか?」

「急かさないでよ。えっとね。」

 気になるから早く言ってほしい。すごく気になってしまう。

「今回臨時報酬が出たんだけどね?」

 あぁ。そうだろうな。あんな強かったんだし。

「その額がねなんと、4億シックルだったのよ!なんでも、あの悪魔は、ベリアルとかいう

 賞金首だったらしくてね?そんなのを倒しちゃって佑くんがんばったわね!」

 へぇ。賞金首で4億ね・・・は?!4億ってそこそこ大きい豪邸が2件は買えるぞ?

 どんな額だよ?!

「信じられないって顔ね。そりゃそうよね。私なんかもらった時腰が抜けちゃったもん!」

 これで、借金返して夢のmyホームが買える!

「よし!ミーク、そこそこ大きい家を買ってパーティのみんなで暮らそうぜ!」

「いいわね!そうと決まれば、みんなを呼んでくるわ!」

 30分後。俺らは、街の不動産屋に行った。

「おっちゃん!予算2億で4人が不自由なく暮らせるでけぇ家ってないか?」

 店の気のよさそうなおっちゃんは、2億と聞いて驚いていたが、それもそうだろう。

 ルナは目立たないように変装しているし、

 ルナを除く俺らは貴族ですらないのだから。15分後3件見つかったらしくすべて予算内だ。

「この家は、もともと貴族が住んでいたのですが、引っ越してしまい空き家になっております。」

 おぉ。悪くない。外観も綺麗だし、手入れも行き届いている。

「次の家は、最近建てられた貴族のための家ですが、

 お金があるようなのでどうぞ、ということになりました。」

「最後に、この家は。この街で1番大きいのですが、昔貴族の集団自殺があったらしく

 今では、買い手がおらず・・・破格の値段となってしまったのです。」

 おぅ。ここはやめといた方がよさそうだ。

「なぁ、二件目でいいよな?」

「そうよね!3件目は絶対ないわよね!」

「私も、それがいいと思います!」

「そうだな。そこが、一番無難であろう。」

 満場一致で2件目になった。歩くこと10分。そこは、見事な屋敷だった。

「記録結晶とは、迫力がちげぇな!」

 中に入ると、暖炉はあるし、リビングは綺麗で、キッチンもついている。

 しかも、トイレが1階と2階、どちらにも1つずつついている。

 2階は6つの部屋があった。4つは俺らの部屋で残りが物置に決まった。

 なんてパーフェクトな屋敷だ!すばらしい!

 その後、俺らは残った金で身の回りの物と新品の防具に食材を買って

 夕食をみんなで食った。鍋だ。しかも肉を大量に使った。マジでうまかった!

 こうして、俺らの最高の休日が過ぎていった。

 

 その日の夜、王直々の手紙があるところに送られた。新たな陰謀が動き出した。

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