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二話  はじまりの街と、イケメン野郎

 3人で、昼飯を食べているとはじまりの街についた。

 整備されたきれいな街だった。これから少しお世話になるであろう街だ。

「今、3人か。ギルドに行けばパーティ募集くらいできるか。」

「そうだね~。私たちならすぐ集まるよ~」

「ギルドなら集まりますよ。たぶん冒険者の皆さんもそうしていると思います。」

 昼飯を食べている間に自分の異能の力とジョブを教えあった。

 まず俺のジョブと異能だが、ジョブは戦士で異能の力は圧縮強化という能力だ。

 次に、ミークは、魔法使いで異能の力が、超魔力という能力で世界でも有数の魔力保有者だ。

 そして、ルナだが、タンクで異能の力が防御・カウンター能力というものらしい。

 口頭で説明してもよくわからないかもしれない。なぜなら、俺もわからなかったからだ!

 ギルドでメンバーが揃ったらすぐに雑魚モンスターの討伐依頼を

 受けてみんなで見せ合うことになった。

 にしても、綺麗に整備された活気のある街だ。田舎よりも店も多いし、

 常に市場のようなものがあるようだ。

「お。あのジェラートうまそうだな。2人は食べないか?」

「いいわね。さすが、食い意地だけは学校で1番だった佑くん?」

「え?!そうだったんですか?佑さん。」

「そうだよ。からかうなよ。学校でミークが勉強の成績が1番で、俺が食い意地が1番だった」

「ミークさんはすごい方だったのですね。」

 そんな会話を交わしているうちにジェラートを食べ終わった。

 うますぎていくらでも食えそうなジェラートだった。

「あ。ギルドってあの酒場みたいなとこか?」

「そうですよ。あの酒場はギルドが経営しています。」

「ルナちゃん、街のこと知ってるんだね。この街出身かな?」

「いえ、私は何度か訪れたことがあるだけですよ。」

「よし、ギルドについたな。パーティを募集するか。」

 そうして、募集してから3分後。まだ酒場で頼んだ飲み物が届く前にパーティ揃っちまった。

 しかも、女性陣の2人は買い物に行ってるから、まだ帰ってくるはずもなく。

「君が、龍園佑か?」

 そいつは、男だ。・・・ガチのイケメン野郎だ。黒髪黒目で身長も高い180㎝くらいか?

 しかも、なんか訳ありそうな、なんか恐ろしいような気配を感じる。

「俺は、加瀬 嶽だ。ジョブはアサシン。異能は影を自分の好きなように操れる。」

 うわぁ。声もかっけぇ。しかも影を操るアサシンだとよ。かっけぇ。

「俺を、仲間に入れてくれ。誰も仲間に入れてくれないんだ!」

「え?いやだ。」

 みんなが、こいつを仲間にしたがらない理由はなんかわかる気がする。

 イケメン野郎は男の敵だからな。しかも、この街の冒険者達はこいつよりイケメンではないからだ。

 ていうか、女の子に頼めばすぐじゃねーの?聞いてみるか。

「お前なら、女の子に頼めばすぐパーティ組んでくれるんじゃないか?」

「いや、僕は女性が苦手なんだ。」

「え?なんでだ?」

 不思議だ。女の子が嫌いな男は男じゃない!・・・まさか、こいつはそういう趣味なのか・・・?

「女性は、顔が近かったり、毎日泊まっている部屋まできたりするんだ。」

 うらやましい。勝ち組の考えだ。くそっ。余計パーティに入れたくない。でもなぁ。

 こいつが、入ってくれれば、パーティ揃うし、今日の飯代くらいは稼げるし、運が良ければ

 宿屋の最底辺の部屋の宿泊代も稼げるしな、

 しかも俺らのパーティには敵を拘束できるやつもいないからなぁ。

 拘束できるやつがいれば、俺の全力の圧縮強化での全力攻撃も

 当たるから楽にクエストクリア出来そうだ。楽に。楽に!

「仕方ない。いいぜ!よろしくな。嶽!」

「あ、ありがとう!これからよろしく。佑!」

 俺は、日銭稼ぎ&貯金にこいつを利用することにした。俺は天才だ!ぐへへ

 あ、女性陣2人が帰ってきた。なんか革の防具着ていて金属の籠手をつけている

 しかも2つも大きな袋を抱えている。あれ?僕の分も、とは言ったが。もう1つはなんだ?

「あれ?もう来てくれたのパーティ加入者。早いわね。」

「そうですね。あ、佑さんの防具と今晩のご飯の材料を買ってきましたよ!あと、宿も取りました!」

 え?宿とご飯の材料?

「ちょっと聞いてよ。佑くん」

「なんだ?」

「ルナちゃんが宿のおじさんに宿をって頼んだらすぐに宿泊代の高い部屋を取ってくれたの!」

「え?なんでだよ。」

「おじさんすごく驚いてたもん。なんか、あなた様に合う部屋は無いですが・・・って。」

 まさか、ルナっていいとこのお嬢様か?ドレス似合いそうだし。

「おい、ルナっていいとこのお嬢様か何かか?」

「あ、はい。私一応貴族なんで!」

 え?俺がこのイケメン野郎、もとい嶽を仲間にして利用してやろうって天才的かつ楽できる作戦は?

 まぁ。自分の貯金貯めるために利用させてもらうか。

「それなら、今からクエスト行くか。みんなの実力も知りたいし、な?」

「そうだな。俺も賛成するぞ。」

「そうですね、行きますか。」

「そだねー。クエスト1つ選んでくるわ!」

 満場一致でクエストに行くことになった。クエストはLvの低いスライム狩りだ。

 スライムはLvが高いと強敵だが、Lvが低ければ雑魚でしかない。

 クエスト内容は15体のスライム討伐で楽そうだ。

「よし、行くか!」

 俺らの、初めてのクエストだ。頑張るぞ。

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