十八話 妹参戦!そして新たな問題
今日は、妹を連れてミークとルナの
この3人で討伐クエストに来ている。
嶽は、気を利かせてやるとか言いながら
どっか、出かけていきやがった。
嫌な仕事を押し付けて逃げたんじゃないかよ。
「お兄ちゃん、今日ってなんの討伐何ですか?」
「あぁ、今日はデビル種の群れだよ。」
はっきり言って今の俺らからしたら余裕だ。
「愛音ちゃん、あれがデビル種よ。
あいつらは基本的に群れで活動していて
淫魔とか、大悪魔系とか小悪魔系、吸血鬼もその部類ね。」
「へぇ、そうなんですか。」
ミークは愛音と仲良かったよな。
ちょっぴりぎくしゃくしてるか?
「あっ、索敵範囲に入りましたよ。
数は30とちょっとです、目の前の坂の下です。目視距離まであと5秒。」
「カウントダウンは無しで、ミークは魔法の準備。
愛音は能力の準備、ルナはカウンター&ミークの護衛な。」
愛音の能力は、簡単に言うと速度の累積だ。
動きを止めないかぎりスピードが上がり続ける。
そして、この能力のいいところは攻撃力も多少上がる。
スピード×重さ+α=攻撃力がこの世の摂理だ。
スピードが上がれば必然的に上がる。
「目視距離、入ります!」
15体くらいが目視できた瞬間一斉に飛び掛かる。
俺は4秒間の圧縮を左手と右足に集中させ、強化する。
敵の5体にまとめて腹パンする。その後坂の下にいる
3体の腹を抜き手で貫通しながら進む。
後ろではミークの範囲魔法が敵を焼き尽くし、
愛音が10体くらいをまとめて相手をし、
ミークに攻撃しようとするやつらをルナが
カウンターからの追撃でぶっ飛ばす。
全部の悪魔を倒すのに5秒とかからなかった。
「どうだ?愛音。これが俺らのパーティだ。」
「すごいです!さすがお兄ちゃんです!」
すごいのは俺じゃないけどな。
「私、もっと強くなって役に立ちたいです。」
少ししょんぼりしているけど、お前が二番目倒してるぞ?
家に戻り、俺らは気付いてしまった。
「ちょっと!部屋がもうねぇ。」
物置は蜘蛛の巣と無駄に多い骨董品とかで埋まっている。
「あ、私はお兄ちゃんの部屋でいいですよ?」
はにかみながら言った。頬を染めるな。
「あぁ、別にいいぞ。久しぶりに2人で寝るな。」
「「えぇぇぇぇぇえ!?」」
「またか。」
ルナとミークは驚愕と羨望のこもった声で叫び、
嶽は呆れたため息を出す。
今回は、妹ちゃん参戦です。
次回予告を初めてします。
次回、シスコン兄貴とブラコン妹の堕天使討伐!です。
読んでくだされば幸いです。