十二話 偵察前道中
偵察のため街から出たのはいいが。暇だ!することがない。最初のうちは話をしていたが
だんだんと会話が減って今は、無言の中俺らは馬車で揺られている。
「な、なぁ。次の街についたらなんか暇つぶしになるもの買わねぇか?」
「そ、そうね!トランプとか、UNOとか佑くんとか!」
ん?最後におかしいの入ってなかったか?まぁ、気のせいか。
「そうですね。なんか買いましょう!」
「ZZZZ・・・。」
嶽、寝てる・・・だと?!すげぇ。こんなガタガタしたとこで寝られるなんて。
「次の街まではあと15分くらいか?それまで我慢しようぜ。」
「そ、そうね。あと15分の辛抱ね。」
とりあえず、俺らは暇をつぶすために今回の偵察の作戦を立てた。
順序はこうだ。まず、俺らはミークに隠蔽魔法をかけてもらう。
その後、遠距離から記録結晶で情報を手に入れる。そのあとはミークの魔法に嶽の影縛りや、
俺の物理攻撃が効くかを調べ、敵の行動の仕方を観察する。
この作戦が一番いいと思う。
「街についた!はやく遊び道具買おうぜ。」
俺らは、遊び道具を買い込み馬車に乗り込んだ。
買ったものは、トランプに人生ゲーム、チェスに将棋だ。これは何か賭けて勝負するしかない。
「賭けゲームする奴挙手!」
「「「はーい!!!」」」
全員だな。俺らの賭けの対象は金だ。こういうゲームは俺の独壇場だろ。
「さぁ、お前ら俺に金をよこしやがれぇ。」
それから、俺はめっちゃくちゃに負けた。な、なんで?!
「佑くんってゲームそんな弱かったけ?」
「そんなわけねぇよ!引きが最高に悪かったんだよ。」
UNOでは、リターンと数字のカードが永遠と出てきた。
そして、みんなが常に+2のカードを持っていて俺にぶつけてきやがった。
トランプはババ抜きをしたんだが、見事にババが残っていく。
「佑は、日ごろの行いが悪いからな。魔王でもあんなオーバーキルはしないだろう。」
いや、そんなことは・・・たまにあるけど!
「そうよ!鈍感とか鈍感とかね。」
「なんだよ、俺のどこが鈍感なんだよ。女子からの好意なんて気付くぜ?だって嬉しすぎるもんな。」
「そういうとこだと思いますよ?」
ルナまで・・・。俺はそんなに鈍感じゃないのに。たぶん。
「ってか、もうすぐ馬車を降りて徒歩で偵察に行くから準備しろよ。」
「「ハーイ。」」
「了解だ。」
どんな奴らが邪神なんだろうな。
俺は少しだけ覚悟を決めこの楽しいパーティを眺めた。
お久しぶりです。最近時間不足&ネタ不足で書けてませんでした。
ネタ不足・・・。頭がちょっと悪いかな、私w