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九話 ルナと国王

「おぉ。さすが佑殿!あの炎龍を討伐したか。」

 俺は、意外とあっさり炎龍を討伐した。あと、新必殺技もできた。

「ま、まぁ。炎龍討伐でLvも上がりましたしお金も稼げましたし一石二鳥でしたよ。」

 よし、決まった。謙虚にでて王様からの評価も上がったはずだ。これで、ルナがお嫁に来てくれたら。

 俺の逆玉の輿が決まる!ふへへへ。

「佑くん、やっぱり怪しいよね。なんか、謙虚で裏があるようにしか考えられないのだけど。」

「ふむ。そうだな、俺も佑が怪しくて仕方がないのだ。まぁ大丈夫だと思うが。」

 やっぱり後ろでコソコソしてるよな?!してたよな。

「佑殿。おぬしは大悪魔に炎龍の討伐というこの国に多大な貢献をした。」

 お、これは俺めっちゃ有名人になっちゃうんじゃないか?はっはっはっ!

「そして、わしに実力を示した。佑殿、貴方に龍殺しの称号を与える!」

 龍殺し?龍殺しだって!かっけぇ。子供の時から欲しいと夢見たなぁ。

 でも、まだルナの話が出てないぞ?ルナを嫁に!逆玉の輿!楽したい!

「最後になるが、ルナのことを・・・」

 よっしゃ!きた!

「いや、ルナとこれからも仲良くしてやってくれ。あの子にはわしのせいで

 友達がいなかったのだ。そして、いろいろな経験をさせて欲しい。よろしく頼む。」

 王様は、少しだけ厳格な雰囲気を緩め微笑んだ。なんだ、笑えるじゃん。

 でも、欲しかったのはその言葉じゃなかった。くそぅ。

「こ、これからもよろしくお願いします!みなさん。」

 ルナは嬉しそうにキラキラした笑顔で告げた。

「特に佑さん!これからも迷惑かけますが、末永くお願いします!」

「なんだよ。それなんの挨拶なんだ?」

 あ、ルナも気付いた。お前はりんごか?!

「え、あの違いまちゅ!これからも長くパーティにいさせてくださいという意味でしゅ!」

 さすが天然ロリッ娘2回も噛んだぞ。大丈夫か?

「むぅ・・・佑くんの甲斐性なし・・・」

 なんでミークが怒ってるんだよ。

「なんだよ。お前もバカにされたのか?」

「えぇ?!さっきのバカにされてたんですか?!」

「違うわよ!そんなんじゃないわよ。バカぁ!」

 げ、なんかめっちゃ怒ってる。

「お、落ち着けよ。一応ここ玉座なんだぞ?」

「フハハハ。おぬしらのパーティはいつも賑やかなのか?」

「そうですね。こいつらはいつもやかましいです。」

 あ、嶽のやつ。自分は悪くないみたいな言い方しやがった。

「なんだよ、嶽。いつもと違ってまともじゃねぇか!」

「な、なにを言っている!いつもこんなんじゃねぇか?!・・・やられた。」

 嶽のやつ、大声出しやがった。へっ。自分だけまともぶった罰だな。

「まぁ。いつもこんな感じで賑やかなパーティです。また陛下に会いに来てもよろしいでしょうか?」

「いいだろう。おぬしらは面白いからのぉ。ルナの成長も確認したいところだ。」

「では陛下。俺らはこれで失礼します。」

 俺らは王宮を後にし、下町で家で食べるお菓子などの土産を買った。

 ミークに杖をねだられたが買うわけがなかった。貯金しまっくって豪遊できるまでは我慢だ。

 俺ら、最強の賑やかパーティは屋敷のあるはじまりの街に1週間ぶりに帰ることにした。

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