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はじまりの朝

ある日の朝

「ふぁぁ。いい朝だ。今9時くらいか?」

 俺は、龍園 佑。今、田舎で暮らしている16歳のイケメン(自称)である。

 そろそろ街にでて独り立ちすることに憧れる年頃だ。

 そんな事を考えながらまどろみタイムを楽しんでいると、

「佑く~ん。手伝って~!」

 今俺を呼んだのは、ミークだ。

 ミークは、エルフでオッドアイが特徴的な女の子だ。

 宝石のような2色の目をしている。右目が赤色で左目が金色だ。

 とても整った顔立ちをしていて、とても美人だ。

 そして、俺とは幼馴染で親がらみの付き合いだ。

 だからって朝から家に遊びにきてやがる。いや、もうちょい気をつかって寝かせてくれよ。

 朝の10時までは遊んじゃいけませんって小学校の頃夏休み前とかに先生が言ってるでしょ?

「あれ。寝てるのかな・・・?」 

「佑くん。開けるよ~」 

「うわっ!きたなっ。相変わらず片付けできないんだからぁ。ほら、起きて?」 

「あぁ・・・俺の、俺の布団がぁ・・・返せよ!てか、朝からなんなんだよ?!」

「今、荷造りしてるとこなんだよ?それ手伝って、って呼びに来たの。」

 はて、何のことだろう。なぜあいつは荷造りなんてするんだ?

 あ、わかった。あいつ引っ越すんだな?静かな朝が迎えられる!やったぜ。

 心の中でガッツポーズを決めていると

「今、最低なこと考えてるわね?わっかりやす。ほら佑くんの分も、荷造りしたわよ?」

「は?俺の分?なんで?」

 ミークは独りニヤリと意地の悪そうな笑いをした。

「最近、独り立ちしたいって言ってるじゃない?だから・・・」

 彼女は、俺にこんなことさらりと言った。

「一緒に、冒険してお金持ちになろうよ!」

「あ。あぁ」

 俺の口が勝手に動いてしまった。

 だって、あいつ、今日一緒にご飯いかない?ぐらいのトーンだったから!

「俺はバカなのか?!やらかした!!ぐあぁぁぁ!!!」

 俺が後悔でもがき苦しんで死にかけていると。

「準備できたよ~!」

 と、俺の後悔など知らぬミークが呼びかけてくる。部屋の窓から外を見ると

 すこし大きな馬車というか、荷馬車だ。

 そして、その横に立ってのんきに手を振ってくるエルフの幼馴染の姿があった。

 ここまで来たならもう引き返せるはずもなく。

「ミーク!ちょっと待ってろ!すぐ行くから!」

「ゆっくりでいいよ~!」

 俺たちの自由気ままな冒険が始まった。

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