【十六、日常(改)1】
帰宅した二人を待っていたのは、裏庭で特訓を終えて風呂上がりのカレンとツララだった
「二人ともどうしたんだ?柄でもなく特訓なんてして」
「おかえりお二人さん。何でってそりゃ私達も祭りに参加するからに決まってんじゃん!ま、私達はタッグ戦だけど。申し込みは明日の朝行くつもり!」
「ほう、そんなんもあるのか。チーム戦に慣れてるとそっちの方がいいのか」
「それじゃあ、俺達も特訓するか!早速防具と武器取ってくるぜ!」
「おい!誰もするとは言ってないぞ!はぁ、全く…忙しないな。じゃあ俺たちも特訓してくるとするよ」
「行ってらっしゃい、気をつけてね」
二人に見送られながら自分の部屋へ戻って武器だけ持って裏庭へとやってきた
「カガリどうしたんだ?武器しか持ってきてないが」
「あぁ、俺はこれでいいんだ」
ソラは頭の上にハテナを飛ばしながら素振りをし始めた。カガリはと言うと、石の上にあぐらを組み武器を隣に置くと瞑想を始めた。どんな状況であっても決して冷静でいなければならない、父に教わった練習をカガリは毎日欠かすこと無く続けている
瞑想を終えるといつも通りのメニューを終え、ソラの方へ目を向けるとまだ素振りをしていた。ひと声かけて先にシャワーを浴びた。二人が特訓を十五時頃に始め、今が十七時をまわろうとしている。キッチンからは料理をしている音が聞こえるので夕食の準備が始まっているのだろう。自分の部屋へ戻る途中、廊下の窓から外を覗くと、傾き始めた太陽の光の中でソラはまだ素振りをしていた
昼前からエントリーの行列に並び疲れていたカガリ達は大変な一日を乗り切った………と思っていたーーーーー
今回からダンジョンなストーリー3の所へ次話として追加していきます!宜しくお願いします