出会って別れて出会った
お久しぶりです
最近忙しくて書けなかったのですが久々の更新です!
些細なことでもいいのでアドバイスや乾燥いただければ幸いです
「いてて…」
起き上がると先程いた場所より森らしさがまし、少しジメジメした所に飛ばされていた。
「くっそ…なんだったんださっきのやつは。いきなり吹っ飛ばすなんて…」
先ほどの女性の裸体が脳裏に浮かぶ
「……なかなか、いいボディーだったなぁ」
そんなことを考える思春期の男子だった。
「にしても、またよく分からないところへ来ちまったなぁ…。どーしよ」
周りを見渡しても木しかなかった。
「とりあえず少し歩いてなにか探すか」
そして俺は森を抜けるべく森の中を歩き出した。
1時間ほど歩いた頃、一つの小屋を見つけた
「お!小屋がある!」
俺はその小屋に向かって走って言った
コンコン
「すいませーん。誰かいますかー?」
「…」
小屋からは何の反応もなかった。
「誰もいないのかな…?」
小屋の中には椅子と机がある程度で他には何もなかった。
「少しだけ、休ませてもらうか…」
といい、俺は勝手に休むことにした。
休み始めてすぐに疲れが溜まっていたせいか、眠気が襲ってきて意識を手放した。
目を覚ますと小屋の中は真っ暗だった。
「ふぁー…。寝ちまったか…」
寝ぼけ眼を擦っていると、小屋のドアノブが動いた。
「ん…??」
暗くてよく見えないが人が入ってきたのは確かだった。俺は反射的に机の下に隠れた。
「な、なんだ?」
入ってきた人影はこちらに気づいた様子はなく何かを呟いていた。
呟きが終わったと同時に小屋の中に光が灯った。
「なっ…!?」
俺もアニメのように何が起きた!?とか思うような馬鹿ではない。それがすぐに魔法だと想像した。
小屋の明かりに照らされ、人影の顔がハッキリと認識できた。
髪は長く、色は銀色。肌の色は白く、目は右目はサファイア左目はルビーの色をしていた。
俺は思わず見惚れてしまった…。
いやこの姿をみて見惚れないやつはいないだろう
俺は見惚れていたせいでいつの間にか机の下から出ていたことに気づかなかった。
彼女と目が合う。
彼女の表情が無から驚きへと変わる。
「お…おまえ…」
「…あ」
彼女がまた何かを呟き出した。
すぐに魔法の詠唱だと気づく。
「ま、まて!誤解だ!俺は変なやつじゃない!」
そんな俺の言い分も聞かず彼女は魔法を発動させた。
「うるさい!この変態覗き魔!」
直後、どこからか現れた雷に俺は打たれた。
「うぎゃぁぁぁ!」
俺はそんな雷をモロに受けた。
受けたはずなのだが
「あれ??」
痛くも痒くもなかった。
「おれ、いま雷に打たれたよな??」
不思議な顔をしていると正面に立っている雷を打ってきた本人が先ほどの何10倍も驚いた顔をしていた。
「そ、そんな…」
彼女は目の前の光景が信じられないのか震える手で俺を指さしていた。
「あ、あなた一体何者なの…」
「何者と言われてもなぁ…。ただの男子高校生なんだけどなぁ」
「とぼけないで!さっきあなた私の魔法を無力化したじゃない!」
「へ??」
俺は目の前の彼女の頭は可笑しくなってしまったのかと思った。
「待て待て。一体なんのことだ?俺はなにもしてないぞ?」
「嘘つかないで!あなたはさっき失われた魔法の中でも最高魔法の"強制終了"を使ったじゃない!」
「え!?なにそれ!?失われた魔法!?うっひょおおお!かっけええええ!俺そんなの使えたのか!」
なにやら中二病みたいな単語を聞いた俺はテンションが上がった。
「あなた、魔王軍ね…しかもかなり上位クラスの。何が目的!?私を殺しに来たの」
何故か激怒している彼女。
「魔王軍?殺す?お前何言ってんだ?俺がそんなに物騒なもんに見えるか?」
「みえ…ないわね。」
「だろ?」
「じゃあ、あなたは何者なの?失われた魔法使っている時点で普通の人とは思えないけど」
「何者って言われてもなぁ…。始業式に出て変な女と目が合って気づいたらこの異世界様へ来ちゃったわけよ。」
俺はありのままのことを話すが勿論そんな話信じてくれるはずなく鼻で笑われてしまった。
「あんた名前は?」
「俺か?俺は冬馬一だ。そういうおまえの名前は?」
「私はレスティー・ドレアだ。」
いかにもアニメにいそうな名前に俺は、ほんとに異世界に来たんだなぁと改めて思った。
「ところでここはお前の家なのか?」
「いや、私の家ではないが誰も住んでいなかったのでここで生活を送っている」
「なるほどね…」
「お前はなぜここにいる?」
「お前に昼間、飛ばされたからだろうが…」
「あ、あれはお前が突然私の水浴び中に覗きをしたからだろうが!」
「不可抗力だ!変な虎みたいのに追われてたんだよ!」
「そんな言い訳私に通じるか!」
「仕方ないだろ!事実なんだから!」
俺とレスティーはそんな言い合いをしているうちに打ち解けていた。2人がそれに気づくことは多分ないだろう。
三話目読んでいただきありがとうございます
また、次話もよろしくお願いします