荒稼ぎ
「いい金策はないですかね?」
「そうですね・・・
のんさんはCランクですし魔物の討伐などはいかがでしょうか?
なにか討伐をしたらギルドカードが自動で記録してくれますので」
「そうですか。なんでもいいんですか?」
「はい。魔物のランクと数ごとに値段が決められていますので。
それと皮や牙などを持ってきていただいても買い取りをさせていただいています」
「ありがとうございます」
めんどくさがり屋ののんだがお金がなければ何も始まらない。
「えっと・・・ゴブリンが一体100ゴルで10体ごとに倍か・・・
100体狩れば10240000ゴルか」
ちなみに倍にするのは最後だからこうなる。
2の十乗だから1024かけるだけだ。
のんは王都の外に出て周りを確認し・・・
「誰もいないな 転移 」
転移を発動した。
そして
「 転移 」
もう一度転移を発動した。
最初の転移でゴブリン100体を自分が最初にいたとこに転移させて
次の転移で自分もそこに行った。
「うぇ、気持ち悪いな。さてと・・・ 消し飛べ 」
そのまま消し飛ばした。
ゴブリンたちはたまたま近くに巣を作っていていきなり移動させられて殺された。
不運である。
「これでいいかなー。これ便利だな~。 転移 」
ギルドで報酬をもらおうとしたら・・・
「えっと・・・なにしたんですか?」
「100体ほどのゴブリンを消し飛ばした」
「・・・・・・・少し待っててください」
サナからしたらあり得ないことである。
数々の冒険者を見てきた彼女だが5分もしないうちに100体の魔物を討伐したものなど見たことも聞いたこともない。
「ギルドカードに貯金機能と支払い機能がありますので10200000分入れておきました。
こちらが残りの40000ゴルになります。
どこの店でも使えるのでご安心ください」
「ありがとうございます」