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キミが見た星ノ空。僕が見た羅針盤  作者: 候岐禎簾
第三章 秋のすれ違い
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第21話 新たなプロローグは秋の始まりと共に

 また時間ばかり数えていた。どうやら六限目の授業が終わったらしい。窓から見える空はとても秋を感じさせるような雰囲気でそれを見るたびに季節の変化を感じさせる。

 また僕はかけがえのない一日を無駄にしてしまったらしい。

 あれからどのくらいの月日がたったのだろうか。今はその過ぎ去った月日の数々を数えることすら煩わしく感じた。

 机の上には書きかけのノートと教科書。何も考えずに書きなぐった文字の羅列は乱れに乱れていた。


「おい、どうした夏立なつたち。そんな浮かない顔をして」

 同級生の海原うみはらがそんな俺を心配してか授業が終わった途端、話しかけてきた。


「それが……。上級生とケンカしちゃって――」


「ケンカか。夏立、よくぞ言ってくれた。俺も加勢するぜ。相手は誰だ?」


「彩葉さん」


「彩葉さんって……。お前の部の部長さんじゃないか。夏立、悪いが俺は女の子とはケンカはできない」


「いや、お前が言うケンカと俺が思っているケンカはだいぶイメージが違うような……。別に殴る殴られたとかじゃないよ」


「そうか。まぁ、とりあえずその心中察するぜ。じゃあお前今日は部活に行かないの?」


「行かない」


「じゃあちょっと付き合えよ」

 突然、海原がそんなことを言い出した。


「付き合うって――。どこへ?」


「ラーメン屋。今、期間限定で二人以上で入店すると唐揚げ一皿無料なんだ」


「それは……。お得だな」


「お前の悩み事もしっかり聞いてやるからさ。小学校からの付き合いだぜ。任せなよ?」


「フッ……。頼りにしてるよ」

 こうして僕達二人は放課後、駅前のラーメン屋に行くことになった。


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