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元騎士様の奔放な冒険譚。~少年期編~  作者: 小匙
狙われた子供達。
34/38

魔人の産声。

一日開いてしまいました、ごめんなさい。

 アグニスは光魅の草の群生地に向かっている最中、先の戦闘で手に入れた能力を確かめていた。

 誰に説明を受けた訳でも無い筈なのに、能力の使い方についてはなんとなく理解しており、頭に浮かんで来た、言葉ワードを反響させる。


「――情報ステータス開示オープン


 すると、目の前に薄い板のような物がアグニスの視界に浮き上がった。

 それを確認し、改めて自分が規格外の存在に成り始めているのを噛み締める。

 身体能力が数値かされ、己が手にしたスキルの多さに頬を緩めずにいられない。



 〈アグニス・クリケット〉

 ・種族 人間族(魔人)

 ・HP    105/220 

 ・MP    285/320

 ・攻撃力    50 

 ・防御力    60

 ・俊敏力   120


〈スキル〉


 ・剣術    5(8/10)

 ・治癒魔法  3(4/20)

 ・火魔法   4(5/30)


 ・闘気術

 ・覇気

 ・魔力操作

 ・思考加速

 ・詠唱加速


〈ユニークスキル〉


 ・天賦の才

  獲得経験値 400%上昇補正


 ・貪欲の眼

  スキル保有者が欲する能力を他者から奪う

   (※他者の能力が消える訳では無い)

 ・予知眼

  敵意を含んだ攻撃を予知する。

   (※回避が不可能の場合は発動しない)

 ・???

   (※条件が不揃いの為、開示できません)



 身体能力値に関していえば、軽く成人男性の数値を凌駕しているだろう。

 情報ステータスを見る事が出来るようになったのはアグニスが魔人に進化したからか。

 村に帰り、鑑定のスキルを用いて、平均的な数値を調べる事をアグニスは誓った。


 情報ステータスの確認を済ませたアグニスは、光魅の草を摘み、ルーファス達の元へ向かう為来た道を戻る。

 光魅の草の群生地には魔物が多く、アグニスは襲ってくるそいつらを剣で切り伏せて行く。


 魔王に比べれば、こんな雑魚等、脅威にすら感じない。

 鑑定で調べてみた所、情報ステータス的にも最早アグニスの敵ではなかった。

 


 魔物を切り伏せながら走るアグニスは、己の情報に載っていた〈???〉が気になっていた。


 (条件が揃っていない?そもそもこのスキルは一体何処で手に入れたんだ?)


 暫く、考えていても全然見えてこない答えに、アグニスは思考を放棄した。


 (まぁ、良い。とにかくルーファスを死なせる訳にはいかないからな。奴からはまだ剣術を学びきっていない)


 アグニスは己が魔人に成り、いくら強くなろうと、貪欲で有り続ける。

 己が力を強くし、アグニス本人が求める『騎士』に成る為に。


 力を得た先――『騎士』に成り得たその先に、何が待つのか。

 己の目標を達し得た時、アグニスはどうするのか。


 『僕』の願いを叶えたのなら、『俺』は何を目標に進めば良い?


 その答えは分からない。

 暗闇の中を手探りに進んで行く覚悟なら、アグニスはもう済んでいる。


 死は恐れずに足らず。

 恐れるは、己が力への探究心が衰退していくこと。


 (まだ、スタート地点にすら立っちゃいねえ)


 地を蹴る力が強くなる。


 (俺より強ぇ奴は腐る程いるんだ)


 『アグニス』の本質は学ぶこと。


 (それならそいつらのちからてを、奪っちまえばいい)


 『アグニス」の本質は貪欲であること。









「――あぁ、楽しみだなぁ……」









 東の大陸の辺境でそれは産声を上げた。

 世界の全てを手にするまで、魔人は歩みを止めないだろう。

 それは人類を導く希望の光となるか、それとも――。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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