剣士、違和感を覚える。
ルーファスはスレイブの後ろを追う足を止める事無く考えていた。
早急に行動に移すのはこの状況で最善の一手とも言えるが、リスクも大きいという事も間違いでは無かった。
ルーファス達は、盗賊に関する情報を把握しきれていなかった。
村人達の話によると、一週間程前、ケニー親子が森に狩りを行いに潜っている時、唐突に襲ってきた所をケニーが帰り討ちにし、村に作られた地下牢に放り込んだという事であった。
しかし、その情報に違和感を覚えたルーファス。
「盗賊が襲ってきて、そいつらはケニー達の手によって捕らえられた。ここまでは良い。でも、それをどうやって他の連中は知ったんだ?」
盗賊が捕らえられたのは一週間以内。
ケニー達の話によると、襲ってきた盗賊の数は三人。
その三人の全員を捕える事に成功しており、仲間に情報が漏れる事は無いだろうと推測される。
ルーファス達は村に来て一週間も経っていない。
村人の顔も、知らない者が殆どである。
盗賊が捕らえられたのはルーファス達が村に来る直前の出来事。
「スレイブ、一度戻ってケニーに話を聞きに行こう」
幸い、村を出てから少ししか進んでいない。
ルーファスは自分の考えが当たっているのであれば、現状は悪い方向に進んでいるかもしれない。
「わかった。時間が惜しい。村まで全力で戻るぞ。お前達、遅れるなよ!」
ルーファスの意を汲み取ったのか、細かい事は聞かないスレイブ。
スレイブとルーファスはアルエルと出会う前からの付き合いであり、スレイブはこういう事態の際、ルーファスの勘が妙に冴えるのを知っていた。
「――頼む、間に合ってくれっ」
――
程なくして村まで戻ってきたルーファス達は、ケニーの元を尋ねた。
ケニーは狩りの時のままの格好で落ち着き無く家の中を徘徊していた。
「ルーファスさん!」
ルーファス達が尋ねてきたことに気付き、小走りで近づいてくる。
その表情は危機迫る物を感じさせ、ルーファスの読みがあながち間違っていなかった事を示していた。
「ケニー、落ち着いてくれ。俺達はお前に聞きたいことがあるんだ」
三人の中で最もケニーと時間を過ごしたスレイブがケニーに落ち着くよう促した。
「聞きたいこと? それって――」
「お前も気付いているかもしれないが、――村人の連中の中に、盗賊の連中と繋がっている奴がいるかもしれない。何か思い当たる事はないか?」
「ゆっくり話をしている時間は無い。悪いが手短に頼む」
スレイブが付け足すように念を押した。
「……あぁ、盗賊の連中の事か。……ルーファスさん達がこの村に来るよりも、半年も前の話なんだけど――」
そのルーファス達からの問いに、ケニーは一瞬驚きの表情をするが、少し思案すると、語り始めた。
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