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元騎士様の奔放な冒険譚。~少年期編~  作者: 小匙
狙われた子供達。
17/38

剣士、違和感を覚える。

 ルーファスはスレイブの後ろを追う足を止める事無く考えていた。

 早急に行動に移すのはこの状況で最善の一手とも言えるが、リスクも大きいという事も間違いでは無かった。

 ルーファス達は、盗賊に関する情報を把握しきれていなかった。


 村人達の話によると、一週間程前、ケニー親子が森に狩りを行いに潜っている時、唐突に襲ってきた所をケニーが帰り討ちにし、村に作られた地下牢に放り込んだという事であった。

 しかし、その情報に違和感を覚えたルーファス。


「盗賊が襲ってきて、そいつらはケニー達の手によって捕らえられた。ここまでは良い。でも、それをどうやって他の連中は知ったんだ?」


 盗賊が捕らえられたのは一週間以内。

 ケニー達の話によると、襲ってきた盗賊の数は三人。

 その三人の全員を捕える事に成功しており、仲間に情報が漏れる事は無いだろうと推測される。

 ルーファス達は村に来て一週間も経っていない。

 村人の顔も、知らない者が殆どである。

 盗賊が捕らえられたのはルーファス達が村に来る直前の出来事。


「スレイブ、一度戻ってケニーに話を聞きに行こう」


 幸い、村を出てから少ししか進んでいない。

 ルーファスは自分の考えが当たっているのであれば、現状は悪い方向に進んでいるかもしれない。


「わかった。時間が惜しい。村まで全力で戻るぞ。お前達、遅れるなよ!」


 ルーファスの意を汲み取ったのか、細かい事は聞かないスレイブ。

 スレイブとルーファスはアルエルと出会う前からの付き合いであり、スレイブはこういう事態の際、ルーファスの勘が妙に冴えるのを知っていた。




「――頼む、間に合ってくれっ」





 ――



 程なくして村まで戻ってきたルーファス達は、ケニーの元を尋ねた。

 ケニーは狩りの時のままの格好で落ち着き無く家の中を徘徊していた。


「ルーファスさん!」


 ルーファス達が尋ねてきたことに気付き、小走りで近づいてくる。

 その表情は危機迫る物を感じさせ、ルーファスの読みがあながち間違っていなかった事を示していた。


「ケニー、落ち着いてくれ。俺達はお前に聞きたいことがあるんだ」


 三人の中で最もケニーと時間を過ごしたスレイブがケニーに落ち着くよう促した。


「聞きたいこと? それって――」


「お前も気付いているかもしれないが、――村人の連中の中に、盗賊の連中と繋がっている奴がいるかもしれない。何か思い当たる事はないか?」


「ゆっくり話をしている時間は無い。悪いが手短に頼む」

 

 スレイブが付け足すように念を押した。


「……あぁ、盗賊の連中の事か。……ルーファスさん達がこの村に来るよりも、半年も前の話なんだけど――」


 そのルーファス達からの問いに、ケニーは一瞬驚きの表情をするが、少し思案すると、語り始めた。





 

読者の皆様に作者から、お願いがあります。

細心の注意を払いつつ執筆しているつもりなのですが、誤字や脱字が見受けられた際、知らせて頂けると助かります。


加えて、図々しいお願いでは御座いますが、評価や感想も随時受け付けております。

又、沢山の方々に当作品を読んでもらいたいと思いまして、

小説家になろう 勝手にランキング 様のリンクを当小説にも設けさせて頂きました。

気に入って頂けた方、お手数では御座いますが、応援よろしくお願い致します。



この場所を借りて、ブックマークされた方々に感謝申し上げます。

これからもどうか、元騎士にお付き合いして頂けると嬉しく思います。

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