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第2章 通学路の猫

文化祭が終わり少し経った頃、平坂ヶ峰高校の通学路に猫が現れた。


真っ白な猫である。


人懐っこく、誰にでも懐くので一躍人気者となった。


中には通学中に餌をあげるものや、


猫とじゃれあって授業に遅刻するものまでいる。


この猫のファンの1人が進藤さんだ。


彼は、猫に癒されると常々言っている。


しかし、数日後猫を見かけなくなった。


進藤さんもがっくりとしている。


そんな時、進藤さんの元に女子生徒がやって来た。


「通学路によくいた白い猫って知ってます?」


「はい。知ってますよ。私、あの猫のファンでした」


と進藤さんがいう。


「では、あの猫を探して下さい。私気になって」


と女子生徒が言う。


「なんで私に?」と進藤さん


「だって敏腕探偵達のの窓口って聞きました」


「敏腕探偵達?」と言って進藤さんは本気で悩んだ。


「とにかく、お願いします」そう言って女子生徒は去って行った。


進藤さんは困った。自称探偵達の事をよく知らないから。


でも自分も猫の事は気になる。


その前に、ひょっとしたら、知ってるかもと思い、


職員室と生徒会に猫の情報を聞くことにした。


職員室の先生達は、猫の存在を知ってる人もいたが


行方は知らないと言う。


生徒会に向かい、ノックをして部屋に入ると、明智さんが。


「明智さん。どうしてここに」


「私は生徒会役員だ」と明智さん


「まさか生徒会長だったのですか?」


「いや書記だ」


進藤さんはなんか微妙だと思った。


どっちにしろ、丁度良かったので、まず明智さんに


猫の事を聞き、生徒会は知らないというので、


明智さんに事件の捜査を依頼した。


「明智さん。この前いた、漆黒の騎士さんのこと知ってます?」


「ああ。黒崎か」


明智さんは漆黒の騎士のことを知っていた。


本名黒崎なんだと思った。


その後漆黒の騎士こと黒崎さんにも会い、捜査を依頼して


了承をもらった。


後はこの前の事を思い出し、映画研究会と名乗った見取と、


茶道って言ってたので、茶道部と思われる勘野に会うことにした。


それぞれの部室に行くと、見取と勘野がいたので事情を話すと、


2人はノリノリで捜査をすると言ってきた。


そして4人とともに、猫探しを始めたのである。



「まずはどうしましょう」と進藤さんが聞く。


「現場で聞き込みだな」と明智さん


5人でぞろぞろと通学路に。


「来ました!あの人です」と勘野が女生徒を指す。


「あの。猫の事を知りませんか」進藤さん


「あの猫ちゃん。最近見ないですね」と女生徒


「知ってることはありませんか?」


「特には。車が通る度に危ないって思ったぐらいです」


そう言って女生徒は行ってしまった。


「勘野さん。はずれですね」


勘野は不満顔になった。


「黒崎さんはどうですか?」


「その猫は白いと聞く。光属性とは相性が悪い。


というか我は漆黒の騎士だ。黒崎なんて名前ではない」


すると見取が「あの人キャットフードを持ってる」


というので、キャットフードを持ってる男子生徒に


声をかけた。


「すいません。猫の事を知りませんか」と進藤さん


「僕もあの猫を探してるんです。お腹空かしいないか。


心配で心配で」と男子生徒


どうやら知らないらしい。


「ちょっとしたことでもいいんです。


なにか些細なことでも知ってたら教えて下さい」と明智さん


「本当に何も知らないんです」とちょっとイラつく男子生徒


「探偵というものはいろいろなことを


おたずねしなければならないのです」


灰色の脳細胞を武器とする名探偵の言葉を言う明智さん


「う~ん困りましたね。どうしましょうか」と進藤さん


「来ました!西の方角」と勘野


「西ってどっち?だれか方位磁石持ってます?」と進藤さん


「この時間のアマテラスの動きをみればいい」と漆黒の騎士


「アマテラス……太陽神でしたっけ。ああ太陽の方角ですね」


5人で太陽の沈む方角に歩き出した。


すると見取が「白い猫」とある家の庭を指す。


そこには白い猫と平坂ヶ峰高校の制服を着た女性が。


「ああ、猫ちゃん!」進藤さんが思わず叫んだ。



その後、女生徒に話を聞いた。


通学路で車が通る度に危ないと思い、保護をしたのだという。


猫がいなくなって、みんなが心配してるのは知らなかったと。


「私、張り紙を出して、みんなに伝えます。


そしていつでも遊びに来てくださいと」


依頼してきた女生徒も、この女生徒の家に遊びに来るようになった。


こうして無事、事件は解決したのであった。

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