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第12章 4人の自称探偵

本日の授業が終わった。


進藤さんが帰ろうとすると、床にノートが落ちていた。


表裏を確認するが名前がない。


仕方なく、中身を見て見ることに。


【〇月×日 教室から見る君の横顔。美しすぎて、


見惚れてしまう。


この想い、叶わぬものと知りながら、


君の笑顔が僕の心をかき乱す。


〇月×日 いつか伝えたい、この想い、


夢に見る未来、君との日々。】


こ・これは……


「進藤なに見てんだよ」そういってクラスメイトの


小野寺と中村がノートを取り上げて見る。


2人ともまじかよって顔で進藤を見て、


笑い出した。


「お前なんだよこれ。こんなの書いているのかよ」


進藤はノートを取り返した。


「おーいみんな。進藤がさあ」


クラスに、進藤がポエム日記を書いていると言いふらしている。


進藤は否定しようと思った。


しかし、それならばこれを書いた本人が傷ついてしまう。


進藤は黙秘した。


翌日、この話はクラス中に知れ渡った。


進藤は一夜にして孤立した。


時間が経つごとに話は広がり、明智の耳にも入った。


明智は、見取、勘野、漆黒の騎士こと黒崎を呼んだ。


「知ってる人もいると思うが、進藤が孤立している。


助けたいと思うのだが、協力してくれないか」


3人とも協力すると言った。


「ではまずは、現場(進藤のクラス)に行ってみよう」


教室に進藤さんの姿はなかった。


「まずは捜査の基本の聞き込みだな」と明智さん


しかし……誰もやろうとしない。


「仕方ない。私だけでやろう」と聞き込みをする明智さん


見取さんは教室と生徒を観察している。


勘野さんも、周りを見ている。


漆黒の騎士は一言「ジェノサイド」と言う。


見取さんが一人の生徒を見る。


教室の隅で下を向き、顔色が悪そうだ。


4人は教室を出た。


明智さんが「何かわかったか?」と聞く


見取さんは「怪しい生徒がいる」


「来ました!進藤は誰かを(かば)っている」


「シュヴァイゲン」と漆黒の騎士


「え~とどういう意味だ」と明智さんが聞く


「我は二度と言わぬぞ。ドイツ語で沈黙」


と律儀に答える漆黒の騎士


「つまり、進藤は沈黙している怪しい生徒を


庇っていると」明智さんがまとめる。


見取さんが「聞き込みは?」と聞くと


「空振りだ」と明智さん。


そこへ進藤さんが教室にやってきた。


周囲の視線が冷たい。


進藤さんの顔色が悪い。


たぶん昨日寝れなかったのだろう。


そんな空気の中、漆黒の騎士が教室に入って行く。


「僕のノート返してくれ」


クラスの視線が漆黒の騎士に集まる。


「えっ」と小さな声で進藤さんが言う


「昨日何処かでノートを落としたんだ」


そう言った後に「世界を呑み込む闇の記録だ!」


漆黒の騎士が進藤さんに詰め寄る。


漆黒の騎士は、学年でも有名人だ。


もちろん悪い意味で。


彼なら、有りえると誰しもが思った。


最近、進藤と漆黒の騎士こと黒崎は、


一緒のところをよく見かける。


それで進藤が庇ったとみんな思った。


進藤さんからノートを取ると


「覚醒せし我が力、世界を再構築す」


と言って教室から出ていった。


進藤さんは追いかけた。


そして怪しいと思っていた生徒も。



「漆黒の騎士さん、何故」と進藤さんが聞く。


「退屈な現実に終止符を打つ」と漆黒の騎士


そこへ例の生徒が。


「どうして。持ち主は僕なのに」


藤枝(ふじえだ)と名乗るおとなしめの生徒。


「事件は無事解決した」と明智さん


「明智さん」と進藤さん


「僕はどうお礼を言っていいか」と藤枝


「僕にとっては、仕事そのものが報酬なんだ」


世界一有名なベイカー街の探偵の言葉をいう明智


ここまで黙っていた見取さんと勘野さん


2人で「「明智はなにもやってないじゃん」」


と同時にツッコむ


そして藤枝は漆黒の騎士に向かって深々と頭を下げた。


「我に人間の常識は通用しない!」と漆黒さん


「漆黒の騎士さん。私からもお礼を言わせて下さい」


と進藤さん


「我はフュルスト デア ドゥンケルハイト」そう言うと


走って何処かへ行ってしまった。


「真相を暴くのが探偵の仕事ではない。


事件を解決するのが探偵だ。黒崎はやり遂げたんだよ」


と明智さん


翌日進藤さんが教室に入ると、以前と変わらぬ雰囲気となった。


進藤さんが藤枝君に微笑みかける。


変わらぬ日常が戻った。


進藤さんは4人に会えて、感謝の気持ちで一杯だった。


(完)

これにて4人の自称探偵は終わりです

お読みいただきありがとうございました

と言いたいところですが、スピンオフ書きました

進藤さんと明智さんの2人による推理小説です

推理小説風ではありません

12日の12:20~全8話で投稿予定です

どうぞよろしくお願い致します

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