第10章 ケーキの消失事件
家庭科部の4人でケーキを作っていた。
卵・グラニュー糖・薄力粉で生地を作る。
よく混ぜ合わせた後オーブンへ。
その後4人は自分好みのケーキへと。
定番の生クリームを塗り、苺を乗せる。
チョコレートを塗り、ホイップもチョコにするもの。
生クリームにたくさんのフルーツを乗せる。
チーズクリームをベースにアーモンド・クルミの
ナッツケーキ。
それぞれ完成させた後、1人が職員室に呼ばれたので、
30分後にみんなで食べようと言うことになった。
冷蔵庫に入れた後、みんなそれぞれ違う所に。
1人は自分のクラスに行き、1人は図書室、
1人はトイレに行ったと、校内をブラブラと。
そして4人が30分後に集まり冷蔵庫を開けると、
ケーキが1つ無くなっていた。
チーズのナッツケーキが。
「誰か食べたの?」と1人が聞くが、
3人は食べてないと言う。
ではケーキは何故無くなったのか。
帰ろうとしていた進藤さんが、下駄箱の前で捕まった。
「進藤、ケーキが1つ無くなったんだ。犯人を捜してくれ」
「なんで私なんですか」と進藤さん
「進藤は凄腕の探偵なんだろ。頼む」
「私は探偵じゃないです。まあ探偵らしき人達は知ってますが」
「では頼む。六花(チーズのナッツケーキを作った人)の無念を」
「はぁ。わかりました。頼んでみますね」
そういって4人を呼び出すが、見取は映画研究部、
勘野は茶道部を抜け出せないので遅れるとのこと。
明智さんと漆黒の騎士だけがやってきた。
「さてどうしますか」と進藤さんが聞くと
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」
湾岸署でモッズコートを着ている刑事の言葉を言った
「では行きましょう」と進藤さん
調理実習室に着くと、明智さんはどの調理台で作っていたか聞き、
その後冷蔵庫を開け、3つのケーキを確認している。
進藤さんも冷蔵庫を開け、ケーキをみようとすると、
「手袋をしていない手で開けないでくれ」と明智さん
「明智さん、指紋採取キットでも持ってるんですか?」
「持っていない……指紋が分かっても比較ができないし……」
「じゃあ何故言ったのですか」
「なんとなく。いずれ通販で買う」
進藤さんは、漆黒の騎士を頼ることにした。
「見取さんと勘野さんがいないので、漆黒の騎士さんだけが
頼りです」
すると「やっと本気を出せる時がきたようだな」
「ツァイガルニク効果とミンコフスキー空間の応用で」
「おお、なんだかすごそう。それで?」
「この世界は我が目覚めるには早すぎた」
そういうと漆黒の騎士さんは部屋の隅で
がっくりと項垂れてしまった。
そこへ、遅れていた、見取さんと勘野さんが。
事情を話すと、見取さんが色々と見始めた。
見取さんが調理室の扉の下で、クルミを発見。
扉を開けると、チーズのナッツケーキが。
一同歓声が沸く。
そして勘野さんが「来ました!アレルギー」
「アレルギーとは」と進藤さんが聞く
「闇を宿す種子。堅き殻に閉ざされた生命の源」
と復活した漆黒の騎士
「ああナッツアレルギー」
すると「ごめんなさい。犯人は私です。
私アーモンドやクルミ食べるとアレルギー起こすの。
六花ちゃんが楽しそうに作ってたから、
食べられないって言いづらくてつい隠しちゃった」
と芽衣さんが言った。
「言ってくれればいいのに」と六花さん
「後で事情を話して渡すつもりだった」と芽衣さん
「ふむ。アレルギーなら言っておくべきだった。
言うのが恥ずかしいのではない。
言わないのが恥ずかしいのだ」
とそれっぽい事を言う明智さん。
芽衣さんはずっと謝っている。
六花さんは「アレルギーとか考えたことなかった。
これからは料理するなら考えないとね」
そういって芽衣さんに
「こちらこそ事前に聞かなくてごめんね」
それを見て、5人はその場を去って行った。




