第9章 ミニトマト
平坂ヶ峰高校の一角で園芸部が家庭菜園をしている。
何種類か作っているが、その1つがミニトマトである。
茄子やキュウリも育てているが、赤いミニトマトは、
もう収穫寸前といったところだ。
園芸部の守田さんは明日収穫をしようと決めていた。
そして翌日、登校するとミニトマトは全て無くなっていた。
「進藤君。ミニトマトを全部食べた犯人を突き止めて」
「わかりました」と言って4人に依頼した。
「ふむ。明白なことだな。見た前、花壇の足跡を」
と明智さんが言う。
「確かに足跡がありますね」と進藤さん
「この靴跡を見るに我が校指定の靴跡だ」
「なるほど。それで」
そしてメジャーで靴のサイズを計りだす。
「22.5。犯人は女性だな」とドヤりながら明智さん
「なるほど、他には?」
歩幅を計りだし
「一般的に歩幅は身長×0.45cmと言われている。
つまり歩幅を0.45で割ればよい」
「明智さんすごいですね」と尊敬した目でみながら進藤さん
「ここの歩幅はだいたい30cmだから0.45で割ると
身長は67cm……」
「この辺密集してるから、歩幅狭くなりますからね」
と、がっかりしながら進藤さん
「見て下さいこの足跡」と指を指す見取さん
「あっ」と驚く進藤さん
「この足跡は鳥の足跡です」
「来ました!カラスです」と勘野さん
「漆黒の闇の眷属。我と同じ闇の一族」と漆黒の騎士
「どうやらカラスが犯人のようですね。
さっそく報告してきます」と進藤さん
そして
「カラスの足跡が見つかりました。
犯人はカラスですね」と守田さんに告げる進藤さん
「ミニトマト100個近くあったんですよ。
カラスがそんなに食べれますか?
何匹もいれば別でしょうけど」とやや納得してない守田さん
進藤さん達がが見た足跡はせいぜい一匹。
一体どういうことなんだ。
再び4人に集まってもらい事情を話す。
「ミニトマトは100個近くあったそうです。
カラス一匹の犯行とは思えません」
「やはり私の言った通りではないか。
67……22.5cmの靴のサイズの女性が犯人だな」
と明智さん。そして
「失敗するのは人の常だが、
失敗を悟りて挽回できる者が偉大なのだ」
世界一有名なベイカー街の探偵の言葉を言う
「カタストロフィー理論で説明がつく」と漆黒の騎士
「どういう意味ですか」と進藤さん
「位相数学、特異点」
「つまり?」
「え~と……大変動だから……複数犯だ。人間よ」と漆黒
「なるほど。つまり?」
「この小さな足跡はミニトマトの周り一体にある。
だからこの人が収穫をした」と見取さん
漆黒の騎士が頷く。
「来ました!3年生か2年生」と勘野
「どっちだい!」とツッコむ進藤さん
守田さんの所に行き、説明をする。
「どうやら、カラスと22.5cmの靴のサイズの
2年生か3年生が犯人のようです」と進藤さん
「あっ先輩」と守田さん
「思い当たります?」
「はい」
そういって3年の教室へ向かう。
すると
「守田さん。今朝カラスがミニトマト食べてたから、
全部収穫して、部室に置いておいたから」
とその先輩は言う。
「ありがとうございます」
と守田さんは言って申し訳なさそうにこちらを見た。
「部室に行ってませんでした」




