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ママとユイの、冒険者はじめました。——フィールドは現実日本

作者:優湊
最終エピソード掲載日:2025/12/30
2040年の日本。
ロボットが労働の多くを担い、人手不足の穴を埋めるために生まれた新たな市民組織——冒険者ギルド。
戦いも魔法もない。でも、社会の困りごとは山ほどある。

八歳の少女・ゆい は、“見習い冒険者”として初めてのクエストに挑む。
母・さやか は娘の同伴義務もあって仕事を調整し、現場に付き添うが——

「ゆい、危ないからママがやるね!」
「もう! 私だってできるよ!」

過保護な母と、成長したい娘。
農村の担い手不足を支援するクエストで、二人のすれ違いは大きくなっていく。

しかし、農園のおばあさんがかけた一言が流れを変えた。

「冒険者はね、“できない子”に大人が手を貸す仕組みじゃないよ。
 “できるようになる子”を育てる仕組みさ」

その日からゆいは、自分の力で袋詰めをし、荷物を選び、考えて動き始める。
そしてさやかもまた、“守りすぎる母親”から一歩進み、
“成長を見守る大人”へと変わっていく。

直売所の人が言った。

「助かったよ。子どもでも大人でも、冒険者は立派な仕事だね。」

人手不足の農村で、親子が拾い上げたのは、
社会の小さな穴——そして、互いの未来だった。

「ママ、冒険者って“誰かを助ける人”なんだね」
「そうよ。世界を救うヒーローじゃなくて、社会を支える仲間ね」

夕暮れの帰り道。
八歳の足と二十九歳の足が、同じ速度で前に進んでいく。

これは——
見習い冒険者の少女と、過保護な母が“社会の中で成長する”物語。
戦いのない日本で始まる、最も身近で、最も温かい冒険。
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