小1の可愛らしさと恐ろしさ
スラスラと書ける
朝ごはんを食べたり着替えたり準備をしたりしていると出発の時間になった。
「行ってきまーす!」
そう言い、勢いよくドアを閉める。
「おはよう、りょうやくん。」
「おはよう、まさるくん。」
「きのうのてれびみた?」
「みたよ!なんかすごかった!」
「そうだよね!」
この前友達になったまさるくんと、一緒に登校する。正直感想を小学生っぽく話すのが難しい。しかし、意外にも小学校生活は楽しく、のびのびとしている。
「そういや、くりあした?」
「いや、まだなんだよね」
「さいごにねすごい大きいかいじゅうがでてくるんだよ」
「そうなんだ」
最近しているゲームの話で盛り上がる。最近はゲームが進化して、すごい画質もいいし、ARが一部導入されていて、没入できる。
そんなことを話している間に学校についた。俺は2組だ。
「みんな、おはようー」
「おはようー」
「きょうあそぼー」
「ひるやすみさっかーしにいこー」
「じゃんけんしよー」
あちこちで会話が起きている。俺は自分の席に行き、今日の準備をする。
今の時間は7:55。ちょっとトイレでトリセツ確認してくるか。
「りょうやもさ、ひるやすみさっかーしにいこー」
「いいよ。ごめん、おれといれいってくる」
「はーい」
トイレに着き、個室に入り、鍵を閉める。そしてトリセツを開き、これまでのの状況を整理する。次の町に行くのは確定でいいだろう。
「帰ったらさっさと行くか。」
あと、あの狼頭は、一つしかステータスを上げられないから、安定系より俊敏系がいいんだが。これってどうやって変えられるのだろうか。まぁこれはいずれ解決できるだろう。しかし、問題なのは、やはり借金だ。今のところ1エレクも入手できておらず、借金返済ができる気がしない。幸い今のところは返済期限と金利はないと思うので大丈夫だが、もし所持エレクが100エレクになった瞬間にすぐさま借金返済に充てられるとなると、非常にまずい。つまり、テアレの方で何も買うことができないということになる。その場合はどうしようかと悩んでいると、
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。8:10のチャイムだ。そろそろ戻らなければならない。
「さて、戻りますか。」
「いちたすななをおはじきをつかってけいさんしてみよーね」
「せんせい!けいさんってなんですか?」
「けいさんってのはね、いちたすいちはにだよね。このにをみつけることだよ」
「ありがとうごさいまーす」
ずっとこんな調子だ。本当に早くテアレに行きたい。ここに居るのが人生で1番もったいない時間だ。この授業が簡単過ぎて暇なのは先生も理解している。
「高橋くんは、ちょっと暇だろうけど我慢してね。」
「はーい」
別にこの対応が嫌なわけではないが、なんか贔屓されているみたいで気持ち悪い。こんなことなら高校数学なんて解かなきゃよかった(2話の後書き参照)。おかげでこの間のテストでおはじきの数を数え間違えたとき、めちゃくちゃ先生に心配された。
…………
…………………
……………………………
「「……「「「さよーなら!」」」……」」
「さよーなら。きをつけてかえってね」
「このあとげーむしよー」
「さっかーしよーぜー」
「いいよー」
「りょうやーこのあとおにごっこしない?」
「ごめん。おれきょうできない」
「わかった」
そうやってひとりで家に帰る。
「ただいまー」
誰も返事をしない。これは悲しいことではない。嬉しいことである。なぜならついに学校から解放され、1人の時間ができたからだ。今の時間は1:50。親が帰ってくるのは5:30。つまり、5:00には戻らなければならない。猶予は約3時間。
「まずは次の町に行くか。」
ランドセルを置いてベッドに飛び込む。そこでいつも通り念じる。
今朝急いで戻ったため、確認していなかったスキルをみる。
「特に変化なしか……。」
正直がっかりだな。レベルと一緒にスキルも上がると思っていたんだが。一応スキルの名前の隣には全部Lv.1と書いてあるからいずれは上げれるんだろう。そう期待してトリセツを閉じる。
「よし!切り替えて次の町目指しますか!」
マップを頼りに進む。度々喰狼が5体ぐらいで襲ってくるがレベル35の俺の前ではそこらへんの虫よりも雑魚だ。
ずっと進んでいると次の町であろう建物や外壁が見えた。見た目はよくアニメで出てくるような西洋風で、人の声が結構聞こえる。
その町の入り口に近づくと、
《第二の町セクディアに到着。所属の町をイニティームからセクディアに変更しますか?》
[はい いいえ]
なんだこれ。まず最初の町の名前がイニティームってのも知らなかったのに所属の町ってなんだよ。まぁ普通に考えて「はい」だろう。
《所属をセクディアに変更しました。》
そのナレーションと同時に目の前にあったでかい門が開いた。
[第二の町セクディア。活気溢れ、1番人が多い町。様々な職業の拠点となっており、ここで仕事を受注することができる。]
「へいらっしゃい!」
「このアクセサリーいかがですか?」
「この武器今なら通常より安くするよー」
入った瞬間に店がたくさん見え、圧倒されていると、
「初めまして。この町は初めてですか?」
「はい」
急に隣にいた女性に話しかけられて咄嗟に返事をしてしまった。
「あの……どちら様ですか?」
「私はこの町の案内人のバイトをしてますバルライといいます。」
バルライ?不思議な名前だな……。
「初めてのあなたにセクディアのマップを差し上げます。」
マップを渡されるとインベントリから急に前もらったマップが出てきた。すると宙に浮き、2つのマップが合体した。
[マップが拡張されました。]
「ああ、すでにお持ちだったんですね。紙のマップをデータにすることもできますがどうしますか?」
「お願いします。」
バルライさんがそのマップを持つと、光り、俺の体へと吸収された。
「普通はUSBになるはずなんですけど……。あっ!そっちの人間だったんですね。」
「どういうことですか?」
「知らないんですか?そっちの人間じゃないと体にホログラム機能ないんですよ。」
「へぇー。そうだったんですね。」
クソッ。そっちの人間ってのが余計気になるじゃねーか。
《》がナレーションで[]がトリセツの画面、
「」が会話、『』が装備の名前、【】がスキルの名前。
いずれ意味足すかもね
他の{}、〈〉、〔〕はいずれ使うかも




