表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テアリレム・レラボ  作者: トマト野郎
闇夜に浮かぶ月
4/26

狼は天然記念物じゃないから殺し放題


人狼剣(バルプス)を両手で持ち向かってくる狼達をなぎ倒す。


「ヒャッハー!なんだお前らか。ビビって損したわ。今の俺なら雑魚狼がどんなにいてもちょちょいのちょいよ!」


ナレーションの設定変えといて良かったな。もし変えてなかったらそこらじゅうでナレーションが大量発生していただろう。

狼をバッタバッタと斬り倒していくがなかなか死んでくれない。体力は高いし、積極的に戦ってくる。あのビビってた個体が特別だったのか?


「死ねや!ウジ虫ども!」


体力を削られながらも喰狼(ヴァア・ルプス)達を倒していく。

もしレベルが5じゃなかったら死んでいたかも知れないな。

戦い始めてから、2時間ほど経っただろうか。

あたり一帯の狼を倒し尽くし、残ったのは明らかにさっきまでの喰狼(ヴァア・ルプス) と様子の違う3体だけになった。そして俺の残る体力はあと5。そんなとき──


《レベル2モンスター 狼王(ヴァア・キング)との遭遇!戦闘を開始します。》


レベル2!?見た目は喰狼(ヴァア・ルプス)の王みたいで人狼剣(バルプス)の進化バージョンみたいなやつを両手に持っている。


「ウ゛ァ゛ー!」


二刀流のような使い方で襲ってくる。


「クソッ!」


俊敏体(アジャイル)】を起動するが、この狼、強い。スピードでも力でも負けている。しかも3体がそれぞれ単独行動をしていて余計にやりずらい。襲ってきた狼を避けるために上にジャンプすると他の2体がそこを襲ってくる。ずっとこれの繰り返しだ。こんな戦いを始めてもう3時間は経つのではないかと思う。そろそろ人狼剣(バルプス)の耐久が心配だ。そもそも耐久値があるのか分かんないが。


体力はあと少し。もう次に攻撃を受けたら確実に死ぬ。


「そろそろ死ねや!このクソ狼!」


もうどうしようもないと思っていたそのとき──


「あっ」


暗黒の人狼頭(カプティルプス)の能力を思い出した。


今は月が出ている。どうせもう体力が1だろうが5だろうが次攻撃を喰らったら死ぬんだ。やるしかない!

暗黒の人狼頭(カプティルプス)の効果を発動。体力は1になる。そして、補正をかけるステータスは……


「おせぇぞ!ついてこいよ狼共!」


素早さだ!

力で勝てないならスピードで勝って相手の隙を攻撃すればいい。

木に飛び乗る。追いかけてきた狼を避けつつ、脚を攻撃する。そして、上から降ってきた次の狼を木から飛び降りつつ、バク宙で蹴り飛ばす。


「1体目ェー!」


ベチャンと木に引っかかった狼を見る間も無く、3体目の狼が下で待ち構えているのを見る。

インベントリから切り裂く剱(ブレイク・チョップ)を取り出して、狼に投げつける。インベントリというものを今まで自然に使っていたが、意識して使ったのは始めてだろう。


「重っ!?」


人狼剣(バルプス)を片手で持ったが、重すぎて肩が外れそうだった。

そんなことをしている間に地面に着地する。そして、串刺しにされている狼にとどめを刺す。切り裂く剱(ブレイク・チョップ)を引き抜き、インベントリに片づける。そして上から剣を投げつけてきた狼王(ヴァア・キング)の攻撃を避け、突き刺さった人狼剣(バルプス)の進化バージョンを入手する。


喰らう狼王(ルプス・グラディウス)か……。

こりゃまた、相変わらず中学レベルの名前だっ…な!」


話している途中にも攻撃をしてくる狼に腹を立てつつ、人狼剣(バルプス)をインベントリに入れ、喰らう狼王(ルプス・グラディウス)を狼に向けて斬りつけるが、ベチンと弾き返される。


「ここだ!」


喰らう狼王(ルプス・グラディウス)を弾かれた勢いのまま手を離し、人狼剣(バルプス)を取り出して脇腹を斬る。


「キ゛ャ゛ァ゛ー!」


悲鳴を上げながら狼王(ヴァア・キング)は消滅していった。


「勝った……?」


終わったことに頭が追いつかない。


「勝ったのか……?」


そこでようやく理解が追いついた。


「シャ────!!!!」


喜びと同時に来るのはもちろんあれだ。


「ドロップアイテムはなんだろな〜」


そうして確認をする。つまりトリセツを開く。


[今回の戦闘の報酬

 ・暗黒の狼毛(ルプス・カルス)Lv.1 ×8

 ・人狼剣(バルプス) ×3

 ・狼皮(ルプス・スキン) ×10

 ・狼王皮(キング・スキン) ×1]


「はぁ………。」


なんか違う。決して悪いわけではないがこんなに戦ったんだ。もう少し多くてもいいと思うんだよな。喰らう狼王(ルプス・グラディウス)だって戦いの途中に奪ったのしかないんだぞ。まぁもうドロップしたものは仕方ない。切り替えてアイテムの詳細を見る。


[・暗黒の狼毛(ルプス・カルス) Lv.1

『暗黒の人狼頭(カプティルプス)』を進化させる欠片。これが10個集まることで『暗黒の人狼頭(カプティルプス)』に秘められた力を少し解放することができる。

 ・狼皮(ルプス・スキン)

喰狼(ヴァア・ルプス)の皮。喰狼(ヴァア・ルプス)の魂が込められており、これを使ってさまざまなのものを作ることができる。

狼王皮(キング・スキン)

狼王(ヴァア・キング)の皮。狼王(ヴァア・キング)の魂が込められており、これを使ってものを作るのは狼王(ヴァア・キング)に認められた証である。]


「なんか使えそうで使えない奴ばっかだな!?」


まぁ仕方ない。次に確認するのはもちろんレベルだ。トリセツのステータス一覧を見る。

[プレイヤーレベル35]

上がりすぎだろ!?ステータスを見るとステータスも全部ハンパなく上がっている。


「なるほど。前レベルが5まで上がったのは喰狼(ヴァア・ルプス)が強いからか。」


まぁアイテムを貰っても使えなきゃ意味ないし、レベルが上がっても体力が1では何もできない。そのためにもまずは次の町に向かう……

日が明けてきた。朝日と共に頭の中で何かが浮かんできた。それは──


「学校始まるじゃねーかー!」


今何時かと時計を見る。しかし、時計はどこにもない。


「トリセツか?」


トリセツを見るとそこには5時47分。

6時には親が起こしに来る。


「戻らないと!これバレたらどうなんだろう」


確かに。と頭の中で思っているうちに5時48分に。








戻って急いでベッドに入るとすぐに親が来た。


「起きてー学校遅刻するわよ」


眠そうなふりをしながら起きる。


「別に今起きなくても間に合うのに」


「そんなこと言わない。準備は早めによ。」


「はーい」


小学生らしく生きるのも大変なんだぞ。と思いながらリビングへ向かう。


「おはよう玲哉。」


「おはよう」


声がした方を見ると、お父さんがいた。どうやらもう会社に行くらしい。靴を履き、バッグを持って家を出ようとしていた。


「お父さん、もう行くの?」


そう小学生らしく聞く。実際6時に家を出る社会人はいなくはないがここは東京。つまり出勤に時間はそこまでかからないはず。しかも、いつもは俺と同じ7時半に出ている。


「今日から出張でな。明後日には帰ってくるから。そうしたらどこか公園で遊ぼうな。」


「うん!」


元気よく返した。俺は独身だったからわからないが、少なくとも前世の俺の両親の100倍は優しい。いや、0に何かけても0だから、少なくとも前世の俺の両親を1とするならば、100は優しい。だろうか。

そんなことを思っている間にお父さんは出ていってしまった。


「じゃあ玲哉、朝ごはん食べようか」


「分かった」


お母さんにそう言われて返事をする。

インベントリはゲームのやつ。

目に見えない内容量制限ありのポケットです。


1日2本投稿したから今週はもう投稿しなくても許される……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ