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テアリレム・レラボ  作者: トマト野郎
闇夜に浮かぶ月
25/26

踏み込み、そして断つ


今回の俺は今までとは一味違う。

弓を持っているんだ。


まず、ノクス・デヴォラは動きが速い。だが、おそらくこいつは()()だけだ。別に瞬間移動をしているわけではない。

つまり、気合いと勘、そして運で当てれなくはない。

矢は10本。リスポーンするたびに全て復活する。毎回10本も撃つほど生きていられないだろうから矢の心配はいらない。

そんなことを考えている間にムービーに入った。ムービーをスキップし、戦いが始まる。


ノクス・デヴォラと見つめ合う。


まだだ……──────


まだまだ……………────────


まだ……………………───────────


ノクス・デヴォラの体が固まった。


「ここだっ……………!」


風をも断ち切るような斬撃が空中にいる玲哉の右脚に当たった。

しかし、もう振り返ることはできない。

空中で弓を引く。

足の踏ん張りがうまく効かないが、ノクス・デヴォラの頭目掛けて弓を構えていると───


ノクス・デヴォラの体が固まった。


来る──────!


脚を床につけて─────


あれ?ここ空中じゃん


「ベチャン!!!!!!!」






「あーっ!クソ野郎!!!なんで空中じゃジャンプできねぇんだよ!!」


当たり前である。ということに気づくまでにそう時間は掛からなかった。


「空中に飛んでそこを弓で狙うつもりだったけど、その間に殺されるんだったら何もできねぇじゃん……………。」


なんか空中ジャンプする方法なかったっけ?こんなゲームで飛べないんなんてことはないだろう。

そう思いスタートページ的なやつ、名前なんだっけ?を漁っていたらスキルを見つけた。


「やっぱこいつで飛べんじゃん!」


すぐに城の中へと飛び込む。

先程と同じようにギリギリに飛び、攻撃を避ける。

また攻撃が来る前にと焦りつつ弓を引き、ノクス・デヴォラの頭に狙いを定める。


ノクス・デヴォラの体が固まった。


スキル【二重跳躍(ダブル・ジャンプ)】を使う。

体を左に倒し、右側の空気を踏み台として左に跳ぶ。

そして、それと同時に弓を引く。


スパン!


両脚が綺麗に斬られた。

もしスキルを使っていなかったら確実に死んでいただろう。

この体が落ちたら俺は死ぬ。つまりこの矢が最初で最後の攻撃だ。これ外して、次も同じことはもうできないだろう。それだけ今ベストな状況だ。

当たることを祈りながら落下を続ける。


あと約3メートル───


あと約2メートル─────


あと約1メートル─────────


「グチョン!」


ノクス・デヴォラが一瞬怯み、上に赤いバーが出てきた。


「よっしゃ!当た───────


「ベチャン!!!!!!」






「ぅおっしゃーっ!!!!これは当たったでしょ!!体力メーターみたいなの出てきたけどほぼ減ってなかったよな………?」


あれ?この弓と矢どっちもこのゲームの中で1番強いやつだよな…………?


「まぁ、当てたことですし、攻略サイトでも見ますか」


ログアウトをする。






VRゴーグルを外し、机に置いてあるスマホを開く。そして攻略サイトを開いて、隅々まで見る。


「ふむふむ…………ふむ………なるほど…ふむふむ…………へーん?あーね………ふむふむ…………ん?ん??ん???」


スマホを閉じ、ベッドに寝っ転がる。


「はぁ見る意味ねぇじゃん。やっぱクソゲーだな」


そう言いながらVRゴーグルをつける。







目が覚めると同時に城に入る。

攻略サイトは最終的にはプレイヤー次第と書いてあったが、そこそこ有益な情報もあった。

まず、遠距離じゃないとほぼ当たんないけど遠距離だと当ててもほぼ意味がないから、近距離じゃないといけない。とかいうクソボスのジレンマが発生しているらしい。

つまり俺が持っている中で1番強い片手剣、『闇を両断する者(ノクスブレード)』をぶっ刺すのが最適だろう。

一応他にもこれより強い両手剣を持ってはいるが、ノクス・デヴォラの速さ的にも片手剣のほうがいいだろう。


次に、こいつの第1形態での攻撃は大きく分けて3種類ある。

第2形態と第3形態もあるらしいが、どうやら未だよく分かっていないらしい。


1つ目は縦に空気をも裂くような速さで斬る。

2つ目は横に空気をも裂くような速さで斬る。

3つ目は手先の刃を細かくし、そのまま対象に押し付けて、微塵切りにする。


他にも斜めに斬ってくるが、これは主に3つの攻撃の利用だ。

つまり簡単に言えばこいつは切り裂くか微塵切りにするしか攻撃方法がない。


そして、こいつは第1形態では左手しか使ってこないらしい。第2形態以降はもう知らない。

左手しか使ってこないため、俺から見て左辺りから右辺りにかけての攻撃はできない。


これらを読んで俺が導き出した答えは………

「ギリギリに飛んで、斬撃が飛んでこないだろう場所に逃げて【二重跳躍(ダブル・ジャンプ)】でノクス・デヴォラに飛んで、剣をぶっさす作戦」

実行!ということで早速『闇を両断する者(ノクスブレード)』を構えてノクス・デヴォラが固まるのを待つ。


お互いに虚無の時間が過ぎて行く。


まだ動かない。


まだ………





こんな空気を先に動かしたのは…………


「きた!」


ノクス・デヴォラだった。一瞬体を固め、攻撃の姿勢に入った。


しかし、それはこちらも同じである。

すぐに左上に跳び、『闇を両断する者(ノクスブレード)』を構える。

その瞬間真下をノクス・デヴォラの左手が通った。


体を前に倒し、【二重跳躍(ダブル・ジャンプ)】を使う。後ろ側の空気を踏み台にしてノクス・デヴォラに向かって一直線に頭から突っ込む。

右手で『闇を両断する者(ノクスブレード)』を突き上げ、ただひたすらにノクス・デヴォラへと進む。


あと少し、あと少しで当たる。




そんなときノクス・デヴォラの体が固まった。


くる!

もう【二重跳躍(ダブル・ジャンプ)】は使えない。避けるとしたら刺してからだ。


「いっけぇー!」


「ブス!」


刺さった……。ノクス・デヴォラの頭の上に体力ゲージが出てき、50分の1ぐらい減った。

これはいける───!

しかし、ここで気を抜いてはいけない。すでに真下を見るとすぐそこにノクス・デヴォラの左手がある。急いで刺した剣を支点に右上へと体を上げる。そしてその勢いのまま、剣を引っこ抜き、地面に着地する。


「ハハっ!所詮はクソボスだ!これをあと50回ぐらい繰り返せばいいだけだろ!……ごっ……50………回?」


自分で言っててクラクラしてきた。こんな神経使うのをあと50回なんて…………

そう思い、一瞬目を閉じた瞬間、目の前に気配を感じた。目を開けると、そこにはノクス・デヴォラの両手があった。


「グチャッ!!!!!ッ」

50分の1減ったならあと49回じゃね?と思ったそこの君!

玲哉は大体の見た目で話しているので何も問題ないのです!あと満身創痍なんで

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