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テアリレム・レラボ  作者: トマト野郎
闇夜に浮かぶ月
22/26

変態(物理)と変態(性格)



「これ今何の時間?」


「ワクワクタイム?」


沈黙が流れる。

2人はじっと玲哉を見つめる。

「「暇なんだが!!!!!!」」と


…………………………


………………


………


「商店って結構近いっけ?」


「俺はこの街初めてだからしらねー」


「俺もー」


「誰かマップみろや」


「「お前が見ろ」」


「はぁ」


プリカースを開き、マップを開く。

なんだこれ………?

ここら辺店多すぎてどこかよくわかんねぇんだけど。


「ごめん、ちょっとマップ読めないんだけど」


「頭わる」


「どれどれー?」


ミリヴィアが空中をタップしている。

恐らくマップでも確認しているのだろう。

宿屋を出て大通りを歩く。

マップを見ていると鍛冶屋が少し離れたところにあった。


「あのぉ…………先に鍛冶屋行っていい?」


「「は?」」


そりゃそうだろうな。振り回しすぎか……


「ごめん、1人で行ってくるわ」


「鍛冶屋で何すんの?」


「王様から貰ったプリカース拡張機能みたいなやつをつけに行くのと、アイテム売るよりも先に武器とか装備作りたくて」


「えっ、その拡張機能ってレクティー?」


「ん?確認するわ」


ちょいっとして、確認する。


「レクティーってやつだわ」


「「えっ?まじ?」」


「お前らさっきからシンクロしすぎだろ。で、レクティーって何?」


「なんかー、僕が聞いた噂によるとプリカースがえげつなくすごくなるレアなやつらしい」


「………………まじで?」


「あの………ツッコミどころ多いんだけど」


「何?」


「王様に会ったの?」


「あれ?言ってなかったっけ?なんか仕事依頼されてんだよね」


「あと、めっちゃ俺らの周りから人が避けてくんだけど」


「えーっと、この見た目してるからね」


「自覚症状あったんだ」


「うるせぇ」


「で、鍛冶屋行くの?商店すぐそこだけど」


「ごめんだけどそうします」


「まぁ、レクティーが見れるならいいかな」


「僕はついていくよ」


………


……………


……………………


「で、あとどれぐらい待てばいいの?」


「知らんよ。レクティー出したら準備するのでしばらく待てって言われたんだから」


「アイテムで武器作ってもらったら?」


「それも出したけど、プリカースの拡張が終わるまで待てって」










「まだー?」


「もうちょっと待てよ」


「お待たせしました。」


「あっじゃあ早速………………………


「申し訳ございません!!!」


もうもはや自分の脛でも見てるような角度で頭を下げた。


「どうしたんですか?」


「私達にはレベルがあって、これをつけるにはレベルが足りないんです。本当にすいません!!」


「えっと………あの……顔を上げてくれます………?」


「はい!すいませんでした!」


「ちかっ?!」


「じゃあどうする?」


「ミリヴィアはなんか当てある?」


「個人的にお世話になってる人ならいるけど………」


「まじで?じゃああの、ありがとうございました。」


「ご来店ありがとうございました!本当に申し訳ないです!」


「ありがとうございましたー」


そうして鍛冶屋を出る。


「で、そこって今から行ける?」


「行けるっちゃ行けるけど…………」


「どうしたんだ?」


「あの人やばい人なんだよね。そんな見た目の人が行ったら興奮しすぎてやばい」


「まぁ、俺の周りには変な人いっぱいいるから。ミリヴィアっていうやつとか、ロムドっていうやつとか」


「「変なのはそっちだろ!!!」」


「で、どうやって行くんだ?」


「んー………………ちょっと路地裏来て。」


そう言い、先に1人で近くの路地裏に行った。


「どうする?行く?」


「俺は行く。レクティーでプリカースを拡張するとか見たいし、何より普通に武器作ってもらいたい。」


「けどさ……胡散臭くね?」


「確かにー」


「どうする?」


「一旦行ってみてもいいと思うけど。」


「まぁ、行ってみるか。」


2人でミリヴィアの後を追う。

人の塊を掻き分けて路地裏に着いた。


「2人とも僕の手を握って」


「えっ?なんで?」


「いいから!」


ミリヴィアの手を2人の右手がそれぞれ覆う。

次の瞬間あたりは光に包まれ、ミリヴィアが声を発する。


「愛とは信頼。愛とは縛り。黒く染まった心に光を与えるのは愛だろう!束縛愛(リガーレ)・転!」


光がうっすらと消え、一瞬体が変な感じがした。

まるで飛行機の離陸のときのように重力を感じた。







「なにこれ…………………?」


声が漏れた。目が慣れ、見えるようになったとき、見えたのは壁一面に飾ってある武器だった。


「ここは?」


「僕がお世話になってる鍛冶屋。」


そう言うと、風にある剣と剣の間に手を入れた。


「何してんの?」


「みてたらわかるよ。この先にゼルバートスがいるから。変わった人だから気にしないで。」


「「うーっす」」


「ガチャッ!」と壁が音を出す。

そして、そのすぐ後、ミリヴィアが手を入れたところから壁が開いていった。

飾ってある武器がぶつかる金属の音が小さいこの部屋に響き渡る。

壁がどんどん開いていき、ついに、人が4人ぐらい横並びで入れるほどの広さになった。


「よっ!ゼルバートス!」


「あっ、ミリヴィ……………………………この狼頭どうしたんだー!?」


火花から目を守るやつ?をおでこにつけて、頭にはタオルを巻きつけたいかにも!って感じで、俺と同じぐらいの身長の人が俺の目の前に来て、この暗黒の人狼頭(カプティルプス)を掴んできた。


「えっ、何ですか?」


「この装備、暗黒の人狼頭(カプティルプス)だろ。これレアドロップ品なんだよー!いいな〜いいな〜」


「あげたいぐらいですよ。これ外せないし」


「それがまたいいんだろ。少し距離を置きたい夫と、束縛が強い妻みたいな…………なんというかいいねー」


「はあ…………………?」


「ちょっと落ち着いて!僕がここに来たのは玲哉君がレクティーでプリカースを拡張したいだけで頭いかれてるやつの相手をしに来たんじゃないんだよ!」


「レクティー?!まじで?どうやって手に入れたの?」


「王様から貰った。」


「………………その格好で…………?」


「うん」


こいつやべぇなって空気が固まる。

ミリヴィアもロムドも知ってたはいたが、ここまで堂々と言われると、

「「こいつ頭おかしいだろー!!!!」」

2人の頭の中の思考が一致する。

マイナス(玲哉)とマイナス(ゼルバートス)が合わさっても打ち消し合わずに大きいマイナス(災害)になるだけ

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