小学生細マッチョが見た町の外
とりあえず他のことも見てみることに
エレクが異世界の通貨で100エレクで1円と交換できる。異世界の名前はテアリレム・レラボ。
これからは「テアレ」って呼ぶか……
手荒れで覚えやすいし、他にいい略し方が思いつかない。
マップとかはまだロックされてる感じ。
テアリレムストーリー…進行度0%
レラボレベル…0
と書いてある。
何かは分からなかったが、世界の名前ってとこからして世界の進行度ってことだろう。他には特に何もない。退院までバブるか。
病院を退院して一日目の夜だ。親が寝て一人だけの時間が始まった。どうしたら行けるのか分からず一旦トリセツ(今度からトリセツと呼ぶ)を見ることに。
[テアリレム・レラボへの行き方、現実世界への戻り方
行くときは「行け!」、戻るときは「戻れ!」と念じる。]
雑すぎる………。
とりあえず言われた通り念じる。
「もう殺せよ。死んでんなら捨ててしまおう。」
「ちょっと待って───
ブチョン!
白い天井を見て寝っ転がっている。
さっき俺は顔面をハンマーで叩かれたんじゃ……?
これが鐘が言ってたリスポーンか………。
「あら、起きたの?起きないから捨てたけど、そっちの人間だったのね」
そっちってなんだ?
ともかく適当にやり過ごして親が起きる前にもどらなければ。
「やっほー!あら、おかしいわね。そっちの人間だったら産まれた時から話せるはずなのに………。」
話せる……?まぁそっちの方が都合がいいし問題ないか。
「話せるよ。おはようお母さん。」
「おはよう。話せるのね。自分でご飯とか食べておいてね。私買い物に行ってくるわ。」
そういう感じか。
「ちょっと外に行くからしばらく戻ってこないかも。」
「おっけー」
軽いな。とりあえず現世に戻って整理するか。いちいち念じるのも面倒くさいな。
戻れ!
今わかっていること
テアレは結構放任主義でそっちの人間だと子供から放置される。
死んだ場合今の所、家のベッドに戻る。
こんなところだろうか。
これならしばらくは現世の方を中心に生活しても良さそうだな。
ついに小学生になり、親は共働き。つまりテアレの進行に重点を置ける。ちなみに、現世ではゲームの進化に驚きつつ、ゲームをしたり、してみたかった習い事をしたりして、充実した毎日を過ごしている。
小学生になって数日が経ち、学校から帰ってきた。
親はいないため、早速自分の部屋のベッドに行き、テアレに行く。
もう念じるのなんて慣れたもんよ。
今まで本当に長かったが、これまでちょびちょびテアレに行って気づいたことがある。7歳になると体の作り替えができてその時点で自分のバトルスタイルを決めれるが、それはいつでも変えられる訳でもないことだ。そして、それと同時に町の外に出れるようになる。
7歳になり、体の作り替えをする中で大きく分けてこの3他になるとわかった。
1、魔法系 主に後衛で戦い、魔法を一通り見た感じ楽しそうな魔法が多かった。
2、俊敏系 当たらなければ死なないが当たるとカスダメでも死ぬ。
3、安定系 そこそこ速く、そこそこ攻撃が強く、そこそこ固い万能だが物足りない。
体の作り自体は代えられない訳でもないだろうし一旦安定系がいいだろう。
「こんなもんかな。」
いろいろとやりたいことを重ねた結果、前世と同じような身長の細マッチョが完成した。それと同時テアリレムスキルをゲットした。安定系を選んだため、それぞれのスキルが全部少しだけ補正がかかるらしい。スキルの種類は戦闘で使ってからのお楽しみ。
「お母さん、さようなら。」
「いってらっしゃい!」
そうして家を出るとジジイ達がたくさんいた。
「あんた町を出るのかい?」
「うす、ちょっくら旅してきます。」
「元気が良さそうで何よりだ。
そんなお前さんにはこれ授けよう。」
そう言って渡されたのは包丁ぐらいの大きさの剱だった。
武器を持っていなかったから丁度よかった。尤も、武器を持っていないと覚えていなかっただけなのだが。
町の外に出てみたが、ただの森っぽい。どこに進めばいいかも分からないが、こんなときのためにマップをそこら辺のじいさんから買っているのだ。
親に買って貰ったが1000エレクだった。つまり10円だ。物価は思ってるより安そうだし借金返済も夢じゃない気がしてきたな。
「マップによると、ここを真っ直ぐ行けば次の町につくのか。」
果てしなく続く森の中を進んでいく。そう進んでいくと、木の影に一匹の猫がいた。
「猫か。昔実家で飼ってたし、危険な目はしてないから大丈夫だろう。」
その猫の目は実家で飼っていた猫ぐらい優しそうな目をしていた。
だから問題ないだろう。
そう思って近づくと、
「し゛ゃ゛ぁ゛~~~!!!」
《レベル1モンスター 狂猫との遭遇!戦闘を開始します。》
「まじか!お前敵だったのか!
来いよ!俺の記念すべく初対戦は絶対白星で飾ってやる!」
早速町を出るときにジジイ達から貰った包丁ぐらいの大きさの武器、切り裂く剱を取り出す。そして、テアリレムスキル(以後スキルと言う)【俊敏体】を起動!効果は一分間体の動きを速くすることができる。
「オラオラオラ!死ねぇぇぇ!」
ひたすら狂猫に向かって切り裂く剱を振り回す。格ゲーをそんなにやってこなかったからか、こういう戦闘は苦手だ。
………
…………………
…………………………
戦い初めて10分経つが決着がつかない。そろそろ切り裂く剱の耐久も限界だ。耐久というものが存在すればの話だが。というか、今思ったけど狂猫の体力が高いんじゃなくて、切り裂く剱の攻撃力が低いだけじゃないのか?
木に飛び移って逃げ回り、爪みたいな形の武器を持ってヒットアンドアウェイをしてくる。それに対し、こちらは足が特別速い訳でも、攻撃力が特別高い訳でもないため、泥仕合が続いていた。
「そろそろ終わらせたい……」
心の声が漏れたところで一ついいことを思いつく。
「こいつぁ使えそうだなぁ!」
…………
………………
…………………………
「その首頂くぜ!」
綺麗に首から切られた狂猫を見て俺は叫ぶ。
ちなみに玲哉は前世の仕事が理系だっため、小1にして高校数学までできる神童として、拝められています。習い事は字が汚かっため、習字をやりたいと親に頼んでやってます。




